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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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待機電車や懐かしの車両も 名谷車両基地の写真映えスポット 2019/07/11

 移動車に込められた職員の遊び心、検車場の隠れたトンネル-。神戸市営地下鉄西神・山手線の車体を検査する名谷車両基地(同市須磨区西落合2)の“写真映え”スポットを紹介する。(千葉翔大)

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【上】(1)検車場に止められた神戸市営地下鉄の車両【下】(2)敷地内の移動に使う電動カー=いずれも神戸市営地下鉄名谷車両基地

(1)検査しやすい工夫が…

 検車場では3編成(1編成6両)を同時に検査することができる。電車の側面に備え付けられた「ブレーキ制御装置」や列車内の温度調節を行う「冷暖房制御器」などの検査を行う場所だ。容易に進められるよう、全ての装置が目線の高さに合わせられている。

(2)電車とうり二つ

 基地内で作業員が使う移動用カート。前に一つ、後ろに二つの車輪が付く。薄緑色をベースにし、濃い緑色のラインが入ったデザインは、西神・山手線と同じだ。

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【上】(3)車両の下側を整備できるスペースが設けられた検車ピット【下】(4)車両基地の一角に積まれたレール=いずれも神戸市営地下鉄名谷車両基地

(3)まるでトンネル

 車両の下側を整備するスペースが設けられた検車ピット。車両下部は重要な機材が装備されており、列車の心臓部だ。幅は1人分しかない。最後尾までライトで照らされ、列車のお尻からは日光が差し込む。その光景は、まさに「トンネル」のようだ。

(4)年季の入った線路

 線路に敷くレールも保管されている。レールは高さ15センチ。T字を逆さまにした形で、上下の幅が均等に整えられている。太陽の光で、赤茶色に焦げたレールが真っ赤に映えている。

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【上】(5)待機の車両がずらりと並ぶ基地内【下】(6)かつて神戸の街中を走っていた市営電鉄「700形」の車両内=いずれも神戸市営地下鉄名谷車両基地

(5)待機電車ずらり

 営業運転の開始に向け、待機する車両。最大18編成を収容することができるという。敷かれたレールに沿って、新神戸(中央区)~西神中央(西区)間に繰り出していく。現在は新型車両を順次導入中で、旧型車両を見ることができるのも、あとわずかだ。

(6)懐かしいあの車体

 同基地の市電庫で保存されていた神戸市電。「800形」と「700形」の車両が1台ずつ置かれていた。700形は、1両に1人掛け、2人掛けがそれぞれ12席ずつ備え付けられている。現在とは異なり、乗客と車掌の距離が近いように思う。この車両は、映画「少年H」(2013年)のロケにも使われた。