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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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男の料理教室や建物再生 須磨ニュータウンであれこれ取り組み 2019/08/03

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壁を取り払いリノベーションし、2部屋を1部屋に変えたリビング=高倉台団地

 昭和40年代に開発され、現在約7万人が暮らす須磨ニュータウン(神戸市須磨区)では、地域の絆を高める活動が展開されている。

 北須磨団地では、2003年から、現役を退いた男性らの居場所をつくろうと、講座「男の料理教室」が続けられている。自治会館に隔月、60~80代の男性約50人が集まり、カレーライスなどの家庭料理を主婦らから習う。

 10年前から参加する男性(84)は「料理は全くしなかったけど、楽しく学ぶうちに基礎が身についた」とにっこり。4年前に妻を亡くし、「ここに来てみんなと一緒に料理を作ると寂しくない。認知症予防にもなるしね」と話す。

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カレーライスを作った「男の料理教室」=北須磨団地自治会館

 若い世代の定住を目的に竜が台地区では、子育てサポート拠点が発足した。名谷駅周辺の活性化につなげようと、市住宅管理課が市営住宅の一室を事業所として提供する事業を企画。助産師らでつくるNPO法人「母と子のケアサポートふすあんまぁ」が名乗りを上げ、今年7月から妊娠から出産までのケアを始めた。今後は、高齢者の健康づくりにも一役担う予定だ。

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 団地暮らしの魅力を発信しようと、中原あずささん(43)は4年前から、家具店経営の手腕を生かして、リノベーション(建物の再生)の講座を高倉台団地で開いている。

 月1回、新居の購入を考える人に自宅を公開。「ニュータウンは落ち着いた雰囲気で暮らしやすい」と伝えているという。一方、「オールドタウン化」を心配し、「若者と高齢者が住み分けるのではなく、全ての世代が心地よく暮らせるまちづくりを仕掛けたい」と力を込める。(津田和納、千葉翔大)