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M's KOBE

海と山に囲まれた港都・神戸。明治期の開港をきっかけに、映画やジャズ、ファッションなど西洋文化をいち早く取り入れ、モダンでハイカラな街として発展してきました。

神戸新聞では2018年7月から市内9区をひと月ずつ訪ね歩く「マンスリー特集」をスタート。これまで紙面掲載された記事を集めました。神戸らしさを象徴する「海(Marine)」「山(Mountain)」「音楽(Music)」「神戸牛(Meat)」「出会い(Meet)」、そして「マンスリー(Monthly)」の頭文字「M」をあしらった、その名も「M's KOBE」。

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特区シリーズ第2弾は「垂水」 三つの魅力に迫る 2018/08/22

記事

海と空、淡路島へと架かる橋、そして多くの坂が織りなす神戸市垂水区南部(同市須磨区の鉢伏山から撮影)

 石走る垂水の上のさわらびの 萌え出づる春になりにけるかも 

 万葉集にその名を残す神戸市垂水区。かつて塩屋から東垂水にかけての山麓には、数多くの「垂れ水(滝)」があり、旅人がのどを潤し、瀬戸内海を行き交う船が飲料水を補給する場でもあった。区名の由来は、この「垂れ水」にあるという。

 昭和初期には、神戸在住の英国人貿易商アーネスト・ウイリアム・ジェームス氏が、塩屋の高台に外国人住宅街を開発。私財を投じて道路や水道のインフラ、公園や教会なども建設したといい、今も「ジェームス山」として親しまれている。

 区の誕生は1946(昭和21)年。須磨区から分区し、市内7番目の区となった。昭和30年代以降、丘陵地の開発が進み、ベッドタウンとして発展。昨今は北部に大型ロードサイド店が密集する。現在の人口は約22万人と西区に次ぐ規模となっている。

 紙面特区シリーズ第2弾は「垂水マンスリー 南北彩々」と題して、同区を塩屋▽名谷・多聞・北部▽舞子▽垂水駅周辺ベイサイド-の四つのエリアに分け、このまちにあふれる三つの魅力-「観力」「美力」「味力」に迫る。(西竹唯太朗)