１２人が幅広い楽曲を演奏

　兵庫県小野市出身のバイオリニスト月嶹（つきしま）アミさん（２５）が出演するバイオリンコンサート「高嶋ちさ子１２人のヴァイオリニスト」が６月１９日、同市中島町の市うるおい交流館エクラで開かれる。コンサートを前に、月嶹さんが故郷で初めての公演に向けた思いを語った。（杉山雅崇）
　月嶹さんは、ピアノとバイオリンの経験があった母親の影響で３歳からバイオリンを始め、県立西宮高校音楽科を経て、東京芸術大音楽学部を卒業。プロのバイオリニストとして活動を続けている。
　「練習は厳しいけど、コンサートでみんなに喜んでもらえたのが学生時代の喜び」と振り返る月嶹さん。ウィーン国立音楽大学（オーストリア）での経験などで培った技術力が評価され、バイオリニストの高嶋ちさ子さんがプロデュースするプロジェクトに去年から参加。年４０回以上のコンサートをこなしている。
　「季節ごとに漂う風の音、土の臭い…。自然豊かな小野で感じた感覚がインスピレーションを呼び起こしてくれる」と月嶹さん。「小野には自分を育ててもらった。故郷でなかなかできなかったコンサートだし、感謝して演奏したい」と話している。
　コンサートでは、１２人のバイオリニストがクラシックからポピュラー音楽まで幅広い楽曲を演奏する予定。午後２時開演（午後１時１５分開場）。入場料３５００円（全席指定）。高嶋さんは出演しない。エクラＴＥＬ０７９４・６２・５０８０