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累計2400万食突破、カネテツの「ほぼ」シリーズ開発秘話

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更新日:2018年10月29日

  • 開発に携わった「ほぼシリーズ」の商品を披露するカネテツデリカフーズの宮本裕志商品開発室長=神戸市東灘区向洋町西5

  • 発売開始12時間で完売したカネテツデリカフーズの練り製品「ほぼうなぎ」(同社提供)

  • カネテツデリカフーズのほぼカニ。「カニではありません」の注意書きも(同社提供)

  • カネテツデリカフーズのほぼホタテ(同社提供)

  • カネテツデリカフーズのほぼカキフライ(同社提供)

 流通量の減少に伴う価格高騰で手の届きにくくい食材となったウナギ。代替品が相次ぐ中、カネテツデリカフーズ(神戸市東灘区)が今夏、土用の丑に合わせて発売した「ほぼうなぎ」は即完売し、大きな反響を呼んだ。「まるで本物」をうたう同社の練り物「ほぼシリーズ」は4年半前に誕生。第1弾「ほぼカニ」から携わる宮本裕志商品開発室長(46)に、開発の苦労や今後の新商品構想を聞いた。(塩津あかね)

 -通信販売限定だったほぼうなぎは、受け付け開始から半日で予定数に達する人気だった。
 「いまだに問い合わせがあるし、スーパーから販売したいという声も届く。人気が出るとは思っていたが予想以上。ほぼうなぎは、ほぼカニの発売前から基礎研究を始めていた。ほぼカニを世に出してから、お客さまからウナギを作ってという要望もあった」
 「ウナギの食感やうま味を再現するため、東京・築地や神戸の名店に食べに行き、スーパーで売っている国産、中国産も食べた。やはり、高いものは身が厚くおいしい。どうせなら一番いいものを再現したい。ウナギに似せた他社のかまぼこを食べたことはあるが、あくまでも本物のウナギに近づけようと考えた」
 -苦労した点は。
 「ウナギは独特のうま味がある。脂感や皮の弾力、ほろほろとくずれる口当たりも特徴だ。魚のすり身だけを蒸すとぷりっとして硬くなるので、フィレと呼ばれる骨と皮のない魚の切り身を砕いてすり身と混ぜている。二つの割合を数%単位で調整し、何度もテストして食感を再現した」
 -人気にどう応えていきたいか。
 「もっとウナギらしく進化させる。本物のかば焼きと同じようにたれをつけて火で焼く必要があるが、自社になかった複雑な工程で手間がかかる。満足できる商品を量産するには時間もかかる。来年の丑の日に向け、手探りで改善を続けてよりおいしいものを作っていければ」
 -ほぼシリーズを立ち上げたのはなぜ。
 「かまぼこは鍋物や正月用に使われ、秋冬に売れる。夏でも売れる商品を作ろうとプロジェクトチームを発足させ、開発を始めた。ほぼカニでは、本物のカニの味を再現しようとするとインパクトに欠けた。脳がカニらしいと感じる味にするには、本物の数倍のうま味が必要で、試作をひたすら続けて完成させた。発売当初の目標は年間180万パックだったが、その2倍以上のヒットとなった」
 「ほぼカニのラベルに、『カニではありません』と注意書きを表示したところ、『遊び心がある』『そこまで自信があるのか』とネットで話題になった。練り製品は魚介類の隣に置かれることが多いので、間違って購入されてはと考えたのだが、思わぬ反響だった」
 -その後、「ほぼホタテ」「ほぼカキフライ」など新商品を投入した。ほぼうなぎに続き、「ほぼタラバガニ」も9月に発売した。
 「シリーズ化する計画は当初なかった。限定商品を含め6種類になり、累計販売量も2400万パックを突破した。うれしいですね。カニが食卓に上るのは家族がそろったときなので、盛り上がるきっかけになればとほぼタラバガニを出した」
 -次の新製品は。
 「常にいくつかの商品を研究している。お客さまからはイカやタコ、イクラのほか、フォアグラやトリュフなどの世界三大珍味を作ってほしいという声まである。うちはかまぼこ屋ですよと言っているのだが…。次に何を発売するか決まっていない。魚介類の消費量が減っているのでもっと食べてほしいし、おいしいだけでなく、楽しく、食卓の話題になるものをと考えている」

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