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岡本商店街の名店探し(7)踊りながら肉を焼く店主 コーチャンズ ステーキハウスらぱん

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更新日:2019年02月23日

  • 踊りながら肉を焼く店主の寺田孝次さん=東灘区岡本1

  • らぱんを紹介してくれた石だたみボーイズの河野佑介さん

  • 神戸新聞NEXT

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 人は岡本(神戸市東灘区)を石畳のまちと呼ぶ。どのくらい石畳が敷き詰められているのか? 調べてみると…。桜御影石でできた厚さ10センチの石畳が何と7550平方メートルにわたって広がっていた。岡本坂、ゲート坂、キャンパス通り、フェスティバル通りの4本の目抜き通りを中心に、281店が軒を連ねる岡本商店街。その加盟店数が「市内最多」と聞いて、これまた驚いた。普通に歩いてもおもしろくない。目抜き通りから奥まった路地や目立ちにくいビルの上階、地下の名店を見つけてみよう。名付けて「岡本めぐりウエ・シタ・ヨコ」。同商店街のアイドル「石だたみボーイズ」のメンバー8人のナビゲートで、個性豊かな店主たちに話を聞いた。

 岡本坂を下り、フェスティバル通りを西へ。1階にパン店「ケルン岡本店」が入る建物の2階と聞いていたが、階段が見当たらない。2、3歩東に戻ると、「らぱん」と書かれた看板を階段両脇に三つ見つけた。目立つ看板なのに、気付かず通り過ぎていたようだ。
 同区出身の店主寺田孝次さん(54)は「みんな『隠れ家みたい』って言ってくれるんです」と笑う。立地もさることながら、店内の木張りの壁や床も、隠れ家的印象を強めているのだろうか。
 ホテルや高級店で扱うイメージが強い鉄板焼きを地元の人たちに手頃な価格で提供したいと、1999年に開店した。卯年だったので、店名はフランス語でウサギを意味する「らぱん」にした。身近な印象を与えるよう、あえて平仮名表記にした。
 ところが、開店当初に席を埋めたのは、岡本の人たちではなく、六甲アイランドで働く外国人従業員らだった。出店前に12年間働いていたステーキ店で身につけた、踊りながら肉を焼くパフォーマンスが喜ばれた。評判は徐々に広まり、今では地元の10~90代まで、幅広い年齢層が訪れる。親と来ていた小学生が、お嫁さんを連れて来店するようになるなど、世代を超えて愛される。
 岡本商店街の「サマーフェスティバル」では毎年、限定商品のローストビーフを400円の破格で提供し、客らが長蛇の列をつくる。「ローストビーフは仕込みが肝心。閉店後に準備するから大変」と笑いながらも「まちを盛り上げるためなら、協力は惜しまない」と断言する。
 かつて、出店を相談した知人に「岡本は商売が難しいぞ」と言われた。その地で間もなく、開店20年を迎える。寺田さんは「お客を喜ばせたい」の一心で、今日も肉を焼き、踊る。(真鍋 愛)

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