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但馬牛ランチで気軽に 高級品の半額、神戸ビーフや松阪牛の素牛

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更新日:2019年08月10日

  • 木製プレートに肉を並べた、山の駅シャクナゲのステーキランチ。特製しょうゆだれとわさびや岩塩で味わう=兵庫県香美町小代区神水

 神戸ビーフや松阪牛の素牛(もとうし)として知られ、世界で絶賛される但馬牛(うし)。その味は折り紙付きなのだが、問題はお値段。そんな中、産地の兵庫県美方郡(香美町、新温泉町)では、「おいしい肉を、安く」味わえる場所が増えている。肉質を知り尽くした「和牛のふるさと」ならではの工夫が光り、店主らは「但馬を訪れる観光客においしさを広めたい」とPRする。(金海隆至)
 香美町小代(おじろ)区。全国の黒毛和牛の99・9%が子孫という、伝説の種雄牛「田尻」号が生まれた土地だ。玄関口にある小代物産館のレストラン「山の駅シャクナゲ」(同町小代区神水)は8月から、地元のブランド牛「但馬玄(ぐろ)」を使ったステーキランチを始めた。前菜、ご飯、スープ付きで100グラム3980円(税別)。神戸ビーフや但馬牛(ぎゅう)の高級ステーキと比べると、半額程度だ。
 同町内の牧場で生まれた子牛を出荷せずに育てる「繁殖肥育一貫経営」で有名な大手畜産農家「上田畜産」は、ソバやゴマ、アワなどの天然飼料で飼育。霜降り状の脂肪の口溶けが良く、甘い香りとあっさりとしたうま味が評判だ。
 ランチではコストパフォーマンスを重視し、ヘレやサーロインなどの高級部位ではなくバラ肉を使う。脂身は多いが、大半を削り落とすことで、赤身に程よく脂肪が入った味わいを楽しめるという。同レストランのオーナー松田晃宏さん(36)は「まさに但馬牛(ぎゅう)の最高峰。一度食べると、他の和牛を物足りなく感じてしまう」と胸を張る。
 店はオープン5年目。気軽に食べられる牛すじコロッケ(1個200円)など商品開発に力を注いできた。ステーキランチは初めての試みで、1日10食前後の提供。松田さんは「自信がなければ出せない」と意気込む。
 一方、道の駅「村岡ファームガーデン」(同町村岡区大糠)は昨秋から、併設の精肉店で好みの部位を購入してレストランに持ち込めば、店内でバーベキューを楽しめる企画を打ち出した。野菜とご飯、みそ汁、漬物、カセットこんろ利用料は計1620円(税込み)。1人150グラムほどの肉を存分に味わって、2人で1万円程度という。
 1頭丸ごと仕入れているからこその割安感。夏ならテラス席でも堪能できる。田丸明人駅長(63)は「美方郡は但馬牛(うし)の聖地だが、気軽な店はまだ少ない。高級なステーキでなくとも、味の良さが伝わるメニューを考え続けたい」と話す。
【但馬牛(たじまうし・たじまぎゅう)】兵庫県内で生まれ育った黒毛和牛で、生きている牛を「たじまうし」という。父牛は兵庫県が管理する雄で遺伝子が優れている。母牛は但馬牛の雌。このうち一定の基準を満たした牛肉を「たじまぎゅう」と呼ぶ。中でも霜降り度合いや肉質など厳しい基準をクリアした肉が「神戸ビーフ」となる。今年2月には美方郡産但馬牛の飼育システムが日本農業遺産に認定された。

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