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コッペパン誕生100年 各地に専門店、挟む具材は進化中

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更新日:2019年11月20日

  • 「コッペプリュス」の人気メニュー。パンの側面に切り込みを入れる「腹割り」でサンドする=神戸市垂水区

  • 「コッペプリュス」の人気メニュー。パンの側面に切り込みを入れる「腹割り」でサンドする=神戸市垂水区

  • 「ふわこっぺ」で人気の「エビアボカド」など。西日本では昔からパンの上面を切る「背割り」が好まれてきた

  • 「岡本こっぺ・Lun」の売れ筋「厚焼き玉子」や揚げパン

 学校給食でおなじみの「コッペパン」。西洋生まれと思いきや、あんパン、カレーパンと同じく、実は日本のオリジナルで、1919(大正8)年に東京で開発され、誕生から100年を迎えた。元々は軍用だったが、戦後は学校給食で普及し、今では国内各地に専門店も登場する人気ぶり。多様な具材を組み合わせた「コッペサンド」の味やユニークさを競い合う。神戸市内などの店を訪ねた。(堀井正純)
 生みの親は、米国で修業し、大正初期に東京で「丸十パン店」を創業した田辺玄平。19年、陸軍のため、食パンより携帯に便利な細長いパンを開発・納入したのが始まりという。その形から当時は「鰹節(かつおぶし)パン」と呼ばれた。コッペパンは和製語で、コッペは「切った」を意味するフランス語「クッペ」に由来するなど諸説ある。戦後の米不足の中、ミルク(脱脂粉乳)などとともに、学校給食に採用され定着した。
 ブームの火付け役の一つは、盛岡市の「福田パン」。48年に創業し、豊富なメニューが人気で、地元では「ソウルフード」とまで呼ばれる。そこに学んだ専門店が2013年に東京に開店し、以降全国へ広がっていった。
◇スイーツ系と総菜系
 神戸市の専門店「coppee+(コッペプリュス)」は、垂水区と須磨区に2店を展開。市内の学校向けに給食用パンを製造する「ヒシヤ食品」(同市垂水区)が運営する。
 挟む具材は、ジャムやクリーム、あん、果物など「スイーツ系」か、ハムや焼きそば、コロッケ、ポテトサラダなどの「総菜系」。約30種のメニューがあり、「あん&バターが定番。抹茶あんに白玉をのせたのもあります」と同社専務の小川恵美子さん。
 自慢の品は、自家製牛すじカレー&ポテトサラダ。鹿児島ポークを使ったメンチカツなど、期間限定のご当地メニューなどもある。
 対面で注文を受けてから、店員が手際よく具材を挟む。「この手作り感やライブ感もいいのでは。パンそのものの食感にもこだわってます」と小川さん。須磨店TEL078・732・1150▽垂水店TEL078・707・4510
 東灘区の「岡本こっぺ・Lun」の売れ筋は、だし巻き卵3切れを挟んだ「厚焼き玉子」。客からのリクエストで作った「たくあんサラダ」は、ポテトサラダにたくあんをまぜたもので、「カリカリ、ポリポリ、くせになるおいしさ」とアピールする。同店TEL078・451・3020
◇給食への郷愁?
 今年9月に開店したばかりの「ふわこっぺ」は、灘区の六甲道店と、西宮市の阪神西宮店の2店を営業。「具材の取り合わせで無限の味を生み出せる“魔法のパン”」と店の関係者。「関東に比べ、まだ関西には専門店が少ないのでオープンした」という。給食への郷愁か、揚げパンにきなこをまぶしたシンプルなものが意外に人気だとか。六甲道店TEL070・5269・8972▽阪神西宮店TEL0798・35・9780
 開発者・田辺玄平の流れをくむパン製造・販売会社「マルジュー」(東京都)の伊東正浩社長は「誕生から1世紀。こんなにブームになって驚いている。懐かしさを感じる世代もあり、コッペパンは古くて新しい。これからも進化していくのでは」と期待を寄せる。
【田辺玄平】(1874~1933年)山梨県出身。明治末に米国でパンの製法を習得。大正時代にドライイーストによる製パン法を日本で初めて開発し、ふっくらとやわらかいパンが焼き上がるようになった。長年、パン食の普及に尽力した。

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