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成田珈琲の深いり焙煎豆 初の国際競技会で金賞 |
更新日:2020年01月17日
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初めての競技会で金賞を受賞した成田珈琲の成田哲朗社長=姫路市北条口5
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初めての競技会で金賞を受賞した成田珈琲の成田哲朗社長=姫路市北条口5
コーヒー豆の焙煎やブレンドの技術を競う「国際カフェテイスティング競技会」(12月、東京)で、兵庫県姫路市のコーヒー製造販売業「成田珈琲」が金賞を受賞した。コンテストへの挑戦は同社として初めてで、同競技会での金賞受賞は県内でも初の栄誉。成田哲朗社長(61)は「これまで培ってきた技術が世界で認められた」と喜ぶ。
同社は1927年創業。世界各国からよりすぐった豆を自社工場で焙煎し、各地の喫茶店に提供するほか、自社製品の小売りや飲食店の開業支援も手掛ける。
同競技会は、優れたコーヒーを選出し広く社会に伝える目的で、イタリア国際カフェテイスティング協会の日本支部が主催。世界から焙煎、ブレンドされた豆が集められ、同協会が認定した味利きのプロによって審査される。今回は日本を含むアジアと欧州、北中米の11カ国から289点が集まった。
創業以来、浅いりと中いりの間に当たるミディアムローストのブレンドを得意としてきたという同社だが、競技会には「数年前から温めてきた」という深いりの「アマレッツァ・フェリーチェブレンド」を出品。「コクやうま味の中に苦味を出し、豆本来の酸味や甘味も残した」というこだわりの味が評価された。
成田社長は「どんな焙煎度であってもおいしく仕上がるポイントがある。コーヒー店が増え続ける今だからこそ、技術を磨き続けたい」と話す。
アマレッツァ-は2月中旬ごろから販売する予定。成田珈琲TEL079・285・2121
(谷川直生)