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創業60年超「明石焼風たこ焼き」の元祖 屋号変え再出発

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更新日:2020年04月03日

  • 「明石焼風たこ焼」10個入り税込み450円=姫路市駅前町

  • 笑顔で接客する松本恵美子さん。「学生だった常連さんが子どもを連れて店に来てくれたことも」=姫路市駅前町

  • 名物「明石焼風たこ焼き」をほおばるファンら=姫路市駅前町

 たこ焼きにソースを付け、だし汁にくぐらせて味わう「明石焼風たこ焼き」。その元祖として姫路駅前(兵庫県姫路市)に60年以上店を構え、多くの市民に愛されてきた「姫路タコピア」(地下街グランフェスタ内)が屋号を「-タコピィ」に変更し、約2カ月半の改装を経て再スタートを切った。長年店に立ち、もう一つの“名物”とも言われる松本恵美子さん(79)は「姫路に来たらおばちゃんに顔を見せに来て」と笑顔で呼び掛ける。
 店は1959年、建て替え前の姫路駅ビル地下にオープンした。明石と大阪で研修を受けた創業者が「明石焼きとたこ焼きのいいとこどりを」と、テーブルにソースを置いたところ、お客さんがソースを塗ったたこ焼きをだし汁に浸して食べ始めた。これが市民の間に広がり、いつしか姫路流の食べ方として定着したという。
 こだわってきたのは、ずばり「だし」。既製品は使わず、かつお節は4種類をブレンドして抽出する。「まろやかで、いくつでも食べられる」味に仕立て、注文が一日1500食以上に上ったことも。姫路のご当地グルメとしてガイドブックに紹介されたり、姫路城マラソンでだし汁がランナーらに振る舞われたりしたこともあった。
 昨年10月に支配人が亡くなったが、店舗の運営をまねき食品(同市北条)のグループ会社が引き継ぐことが程なく決定。屋号こそ変わったものの、松本さんは「タコピアの『ア』が『ィ』に一つ変わっただけ。レシピや調理器具はずっとそのまま」と胸を張り、調理場で伝統の味を守り続ける。
 3月下旬のリニューアル初日、姫路市の女性(68)は3世代で訪れた。今は大阪府松原市に住む娘(45)は「(改装で閉店したと聞き)しばらく食べられないと思っていただけにうれしい。これを食べると『姫路に帰ってきた』と感じる」。小学6年の女児(11)も「ソースをたっぷり塗るのがおいしい」と笑顔で口に運んだ。
 「明石焼風たこ焼」は10個入りで税込み450円。ほかに、いか焼きや姫路おでん、オムライスなどもある。午前10時~午後8時。姫路タコピィTEL079・221・3657
(山本 晃)

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