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田園にポツンと店 日曜のオアシス、親子で喫茶店  

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更新日:2020年10月29日

  • モーニングセットには姫路名物のアーモンドトーストもある=姫路市飾東町北野

  • 田園風景にたたずむあまかわカフェ(中央)=姫路市飾東町

  • 店先で多くの花や植物を販売している

  • たくさんの本やいろりがある「あまかわカフェ」を営む尾崎さん親子=姫路市飾東町北野

  • 神戸新聞NEXT

 国道372号から一筋入った緑豊かな場所に「あまかわカフェ」(兵庫県姫路市飾東町北野)はある。目立つ看板はなく、周辺は住宅もまばら。日曜日のみの営業という。なぜここに? 記者が店に入ると、地元で暮らし、店を切り盛りする尾崎ルミ子さん(60)と、長男で会社員の雄一さん(37)親子が迎えてくれた。
 「花や緑に触れてもらい、その後に少しお茶ができれば」。そう思い立ったのはルミ子さん。手柄山温室植物園(姫路市手柄)で花の栽培を担当した経験を生かし、寄せ植え教室や展示ができる場所を地元に開こうと考えた。
 長らく放置されていた民家風の旧居酒屋を改装。中央にいろり席があり、冬場は暖が取れる。木のぬくもりを感じる開放的な店として2年半前にオープンさせた。
 無事開業したが、ルミ子さんは飲食店経営が初めて。そこで頼りにしたのが雄一さんだった。雄一さんは大手コーヒーチェーン店で働いた経験を生かし、料理を担当。自宅で豆をひき、注文を受けてからサイホンで入れるコーヒーは、数種類の豆をブレンドし、まろやかな味わいに仕立てた。
 「喫茶店といえばマンガや雑誌だよな」。雄一さんは料理以外にも、店の個性づくりに力を発揮した。古本市を巡る趣味を生かし、マンガや植物関連の雑誌を店に置き始めた。最初は自宅にあった本棚一つ分だったが、今では壁一面を埋め尽くすまでに。文学作品を中心に、その数1500冊といい、本を目当てに訪れる客も増えているという。「あまかわ文庫」として販売もし、本の感想をつづった自作のフリーペーパーも配布している。
 二人三脚で店を手作りしてきた尾崎さん親子。地域住民の「居場所」として定着してきた。多彩な催しも開き、店先には花や植物がずらり。住民に頼まれ、切り花を仕入れて販売することもある。雄一さんは「もはや何屋さんなんでしょうか」と笑う。
 店がある谷内小学校区は、市内でも高齢化率がひときわ高い。店の目標は「高齢者の生きがいの場づくり」とルミ子さん。「ふらっと立ち寄り、好きなことができる場所に」と願う。
 日曜午前8時~午後2時。問い合わせはメール(039.oz.y@gmail.com)へ。
(山本 晃)

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