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絶景+こたつで至福の時間 冬季限定の鍋料理も提供 摩耶山上のカフェ |
更新日:2020年11月24日
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野菜たっぷりでピリッと刺激のある「キムチもつ鍋」。身体の中から温まる(イメージ)
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店内から見ると、神戸の街並みから大阪にかけてのきらびやかな夜景が広がる
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凍てつく山上の夜もこたつに入ればポカポカ
六甲山にまつわる自然、環境、文学、食などの多彩な催しを大学のカリキュラムに見立てて情報発信する「六甲山大学」。山の旬の情報を通して、六甲山の魅力に迫ります。(フリーライター・根岸真理)
もうすぐ冬本番。大都市圏に近接し、標高が高い六甲山は「1千万ドルの夜景」といわれる絶景を楽しめる場所として知られるが、実は最も美しく見えるのは空気が澄んでくるこれからの季節となる。
とはいえ、山上は市街地と比べて気温が低く、特に夜の冷え込みは想像以上だ。防寒対策をしっかりしていても、のんびりと景色を楽しむには少々厳しい環境といえる。
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しかし、そんな夜景をこたつに入って堪能できるのが、まやビューライン「星の駅」の2階にある摩耶ビューテラス・カフェ702。店を構える摩耶山の標高702メートルにちなんだカフェは、冬場限定でこたつ席が登場する。
夏場はバーベキューで大人気のテラスに、ふとんをかけた電気こたつが設置される。足を中に入れると、風は冷たくても足腰がホカホカと暖かい。まるで自宅の居間にいるようにくつろげ、何とも不思議な感じがする。
新型コロナウイルスの感染が拡大している中、寒さが厳しくなってくると、室内は換気が気になるが、外のこたつ席ならかなりの安心感がある。
ハンドドリップで丁寧にいれるコーヒー、こだわりの自家製スイーツ、名物のチキンカレー…。通常のカフェメニューも、こたつ席でいただくと、ひときわおいしく感じられる。
冬季限定メニューとして、鍋料理も始まった。キムチもつ鍋か、塩ちゃんこ鍋が選べる「こたつ鍋プランおまかせコース(1人3千円)」は正午~午後3時の限定メニューだ。
自分で用意した食材を持ち込めるコースもあり、こちらは鍋、コンロ、食器、こたつ使用料込みで、1卓4千円(午前11時~午後3時のうち3時間)。おまかせコースは5日前までに予約が必要。いずれも、合わせて一日3卓限定。
山上の厳しい寒さの中、こたつと鍋で温まろう。
午前11時~午後5時(3月31日までの金土日曜・祝日は午後7時半まで)。火曜定休(祝日の場合は開店し、翌水曜休み)。カフェ702TEL078・806・3051
【ねぎし・まり】アウトドア系のフリーライター。1961年、神戸市須磨区生まれ。六甲山を活動拠点とし、六甲山大学広報専門委員。著書に「六甲山を歩こう!」など。