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コンテナ飲食店、開放的に27店舗「淡路シェフガーデン」 逆境に活路、踏ん張る店主ら

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更新日:2021年09月14日

  • 「ビフカツサンド」も人気=淡路市岩屋、淡路シェフガーデン

  • 出来上がった定食を客に届ける「淡路島食堂まるわ」の山本輝明さん=淡路市岩屋、淡路シェフガーデン

  • 海沿いに並ぶテラス席=淡路市岩屋、淡路シェフガーデン

  • チキン南蛮を揚げる従業員=淡路市岩屋、淡路シェフガーデン

  • コンテナ型の店舗に並ぶ利用客=淡路市岩屋、淡路シェフガーデン

 明石海峡を望む開放的なテラスに、点在するコンテナ店舗。4月にオープンした集合型飲食施設「淡路シェフガーデン」(兵庫県淡路市岩屋)が、淡路島内外から利用客を呼び込んでいる。新型コロナウイルス感染拡大で神戸・元町の飲食店の売り上げが半減した業者や、渡航が難しいシンガポールから撤退した東京の唐揚げ店などが出店。仕込みに、接客に、踏ん張る日々が続く。(中村有沙)
■地元
 9月最初の日曜日となった5日、営業開始30分前の午前10時半には、各店の前に来店者の列ができた。
 定食店「淡路島食堂まるわ」で、店主の山本輝明さん(41)が「今日は多いな」と気合を入れた。淡路市出身。地元で喫茶店を営んでいた両親と8年ほど前、神戸へ。居酒屋と洋食店の2店舗を経営していた。
 コロナ禍で、昨年の売り上げは前年の半分以下に。現在、洋食店は休業し、居酒屋は昼だけ営業している。「休みなく働いてきた環境が一変した。店を開けられないことで気持ちが落ち込み、先行きの不安は大きかった」と振り返る。
 シェフガーデンは、総合人材サービスのパソナグループが、コロナ禍で深刻な影響を受ける飲食店の活路を開こうと企画した。現在27店舗が入り、屋外型で密集を緩和している。
 基本的な調理機材を備え、月々の賃料だけで営業できると知り、山本さんは出店を決めた。両親、弟夫婦らと力を合わせる。
■進出
 「現場で接客するのは久しぶり」。唐揚げ店「らんまん食堂」を出したハレノヒ(東京)の高野昌宏社長(50)が楽しそうに話す。シェフガーデンで関西へ初進出を果たした。
 関東で約10店舗を展開し、シンガポールにも2店舗あった。昨年春、シンガポールはロックダウン(都市封鎖)などで営業がままならなくなり、従業員を帰国させた。その後も海外渡航は難しくなるばかり。家賃だけ払い続ける状態となり、撤退を決めた。
 損失を取り戻したいと、シェフガーデンへ。社長自ら島内に住み、数人の従業員と営業する。開業後、関西で淡路島の注目度の高さと観光客の多さに驚いた。「ロケーションもよく、飲食店を経営する場所として可能性を感じる」と話し、島内で2店舗目の出店を検討中という。
■団結
 午前11時、開店。まるわで輝明さんが注文を取っていた。淡路島産の牛肉や鶏肉、ハモなどを使ったメニューを、父秀明さん(70)と従業員が調理する。
 開店30分で、料理ができたら音を鳴らして知らせる呼び鈴16台が全て出払った。感染防止のためにも、注文や料理を待つ客で店内があふれるのは避けたい。母玉江さん(66)が駆け付けて加勢する。昼のピークは午後3時ごろまで続いた。
 客足が落ち着いた午後4時半、輝明さんが休憩する。シェフガーデン内で懇意の中華料理店に向かった。「今日はどうやった?」「5月の連休以来の忙しさや」と報告し合う。
 他の店とも、苦しい境遇に立ち向かう団結感があるという。おつりのための小銭を両替し合い、足りない調味料を貸し借りする。連携企画も生まれる。
■原点
 緊急事態宣言の発令中で酒類を提供できない。「お酒を出せれば売り上げは大幅に上がるのだが…」と輝明さん。「盛況に見えても、制限は影響している。早く通常の営業をしたい」と、コロナ禍の収束を願う。
 出店して約5カ月。休業・時短の協力金やシェフガーデンの売り上げでやり繰りし、メニューの考案にも余念がない。「コロナで仕事を取り上げられた感覚があった。働ける場所があるのは本当に有り難い。これからどうなるか分からないが、頑張りたい」。原点に返って接客に励む。

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