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福崎の回転ずし店、特産品を一工夫 もち麦麺使う新メニュー続々 |
更新日:2023年07月03日
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新たに登場したもち麦麺を使ったメニューをPRする多田栄司店長=福崎町西田原
兵庫県福崎町西田原の回転ずし店「祭り寿司」が同町特産のもち麦麺を使ったメニューを次々に生み出している。これまでは定番の麺料理として提供してきたが、趣向を変えて麺をのりで巻いてみたり、こだわりのどて焼きと合わせてみたりと工夫する。多田栄司店長(60)は「一度試せば癖になるはず」と太鼓判を押す。
店では町の特産を使って地元を盛り上げようと、約20年前からもち麦麺を使ったメニューを売り出す。
4月に巻きずしのメニューとして登場した「もちむぎ巻き」は4貫198円。麺をシャリに見立て、ネギトロやとろろと一緒にのりで巻いた。そば巻きずしから着想を得たといい、ほろりとほどける麺の食感はネタとの相性が抜群だ。
すじ肉をみそで煮込んだどて焼きを麺にのせた「だし土手焼きもちむぎ麺」(308円)は、5月にメニューに加えた。店は新型コロナ禍の影響のほか、大手チェーン店での迷惑行為を写した動画による風評被害も相まって、客足が落ち込む。少しずつ回復しているが、店を安心して利用してもらうため新商品の開発に力を入れる。
メニューは多田店長と妻美和子さん(58)が協力して試作する。多田店長は「栄養も豊富なもち麦麺を、さまざまな食べ方で広めていきたい」と話す。(喜田美咲)