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神戸・須磨海岸が遠浅に 5月に工事完成 |
更新日:2017年03月08日
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大量の砂が船で運び込まれ、遠浅の砂浜が姿を見せた須磨海岸=8日午前、神戸市須磨区
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神戸新聞NEXT
神戸市須磨区の須磨海岸を遠浅にする工事が、5月上旬の完了を目指して急ピッチで進められている。海から大量の砂が運び込まれ、新しい砂浜が姿を現しつつある。
神戸市は40年前から同海岸の砂浜を広げる工事を進めていたが、阪神・淡路大震災で中断。2015年末の工事再開に当たり、JR須磨駅に隣接する約400メートルの砂浜を遠浅にすることを決めた。
波打ち際から水深2メートルに達するまでの距離を、3倍の約100メートルに広げ、子どもも安心して海水浴が楽しめる環境を整える。
砂浜自体の奥行きも40メートル広げ、ゆったりと遊んだり休憩したりできる。海底に日光が届きやすくなるため、漁業関係者は藻場が広がり魚が増えることを期待しているという。
市みなと総局海岸防災課は「急に深くなって危ないという市民の声に応えた。今夏は、より多くの人に憩い親しんでもらいたい」としている。(小林良多)