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絵になる街、気分は映画スター 旧居留地

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更新日:2017年06月17日

  • 1929(昭和4)年完成の「旧居留地38番館」。夕暮れ時、銀幕から抜け出たような粋な男女が通り過ぎた=神戸市中央区明石町

  • 映画「僕の彼女はサイボーグ」で主演の綾瀬はるかさんが顔をはめた街灯

  • 北野武監督の映画「アウトレイジ」で銃撃シーンに使われた部屋=神戸市中央区江戸町、高砂ビル

  • 回転扉やタイルの床が歴史を感じさせる神港ビルヂング正面入り口。NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」の撮影でも使われた=神戸市中央区海岸通

  • 3段のプレートに洋菓子がぎっしりのコロニアルティーセット=神戸市中央区浪花町

 男と女は恋を予感し、銀行強盗は逃走劇を繰り広げる-。近代洋風建築が立ち並び、ミナト神戸を代表する「旧居留地」。映画撮影はこの10年で15本に上る。ジャンルを問わず引き合いは絶えない。
 「スポットではなく街の一帯を映して世界観を醸せる場所は数少ない」。ロケの誘致や支援を担う神戸フィルムオフィス(神戸市中央区)の代表、松下麻理さん(55)はこの街の魅力を語る。
 神戸港開港に合わせ、外国人専用の居住と通商の場として整備された。約500メートル四方と規模は横浜に劣り、当時の姿を伝える洋館は阪神・淡路大震災後に再建された十五番館1棟のみ。だが、多くの建物が街との調和を優先する。経済産業省の近代化産業遺産群には7棟が指定されている。
 1939(昭和14)年に海運大手川崎汽船の本社ビルとして完成した神港ビルヂング。アールデコ調の装飾が施されたガラス張りの塔屋や、石張りの外観は、その重厚さから「黄金を抱いて翔べ」(2012年公開)で銀行強盗の現場に。戦災と震災をくぐり抜け、今も約70社がオフィスを構える。
 神戸市役所西にある高砂ビルの4階には“弾痕”がある。北野武監督「アウトレイジ」(10年公開)の銃撃シーンで付いた焦げ跡などを、デザインとして残した。高い天井や白壁と相まって、ハードボイルドなたたずまいだ。終戦4年後に台湾出身の帽子商が倉庫として建設。2代目の李啓洋さん(70)は「周辺に建物が増え、貨物の運搬が制限された70年代に貸事務所へ切り替えた」。近年はスタジオも営み、ここでサックスを吹いてから出勤する男性もいるそうだ。
 西の浪花町筋へ。「僕の彼女はサイボーグ」(08年公開)で、主演の綾瀬はるかさんが顔をすっぽりはめた街灯が、ブティックの前で並木に紛れる。
 「建物だけでなく、そこで働く人の営みがまちを彩っている」と松下さん。不思議な魅力のとりこになるのは、映画人ばかりではない。

■トゥーストゥースメゾン15「コロニアルティーセット」
 ゼリーにスコーン、ブリュレ、タルト、それにケーキまで…。甘党ならつい身を乗りだす夢の3階建て。神戸スイーツの本場にふさわしい。
 トゥーストゥースメゾン15の「コロニアルティーセット」は、サンドイッチやケーキが3段のスタンドに並ぶ「英国式アフタヌーンティーセット」から発想。メニュー名は、店が入る旧神戸居留地十五番館の建築様式にちなんだ。
 内容は季節ごとに変わる。初夏には、2種類のベリーをのせたタルトや、ヨーグルトムースで覆うスパークリングワインのゼリーが、爽やかさを演出。紅茶は、アールグレイやアッサム、ダージリンなど約10種類から選べる。
 注文は午後3~5時で、2人前から。数量限定。1人1800円(税別)。同店TEL078・332・1515
(記事・井上太郎、写真・斎藤雅志)

【旧居留地】1868年の神戸港開港に合わせ、外国人専用の居住と通商の場として整備。付け替え前の生田川(現フラワーロード)と鯉川筋の間、旧西国街道(花時計線)南の約26ヘクタールを126区画に分けた。英国人土木技師J・W・ハートが手掛け「東洋の居留地で最も良く設計された美しい街」と評された。昭和初期の建造で米国銀行神戸支店だった38番館には、大丸神戸店が仏ブランドのエルメスを誘致。趣を残しつつ現代らしい活用を進めている。

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