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アンネ・フランクゆかりのバラ見頃 朝来 |
更新日:2018年05月17日
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見頃を迎えた「アンネのバラ」=あさごふれ愛の郷あさひ
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害により15歳で亡くなったアンネ・フランク(1929~45年)ゆかりの「アンネのバラ」が、兵庫県朝来市内で見頃を迎えた。黄、オレンジ、ピンクのグラデーションが、今月いっぱい楽しめそうだ。
ベルギーの育種家が「アンネ・フランクの形見」と名付け、アンネの父オットー氏にささげたバラ。日光を浴びると、徐々に花の色が移ろっていく様子に「アンネが生きていれば、多様な才能を開花させただろう」との思いが込められている。72年、オットー氏から10本が日本に贈られ、平和のシンボルとして全国に広まった。
朝来市では、和田山ジュピターホール(同市和田山町玉置)や「あさごふれ愛の郷あさひ」(同町東谷)に花壇があり、同町の住民15人でつくる「さんさん会」(畠山純会長)が大切に世話している。同会はこれまで、接ぎ木で増やした千本以上の苗木を、希望者や小中学校などに贈ってきたという。
今年の開花は例年より1週間ほど早め。夏と秋にも花を付ける。(長谷部崇)