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囲碁の家元制、歩みたどる 大阪商業大で特別展

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更新日:2018年10月19日

  • 囲碁の歴史が分かる資料と古作登主任研究員=大阪商業大アミューズメント産業研究所

  • 桃花泉奕譜

 囲碁界は江戸時代、幕府の保護のもと本因坊家を筆頭とする家元制が確立されたが、明治維新後に崩壊し紆余(うよ)曲折をへて現在に至っている。そんな歩みをたどる特別展示「日本における囲碁の歴史と文化」が、大阪商業大アミューズメント産業研究所(大阪府東大阪市)で開かれており、初代本因坊算砂から現代までの約400年以上を中心に、約100点の資料で紹介している。(金井恒幸)

 同研究所は2000年に設けられ、囲碁や将棋、マージャンなどの資料を所蔵。特別展示は毎年、テーマを変えて行う。
 囲碁は4千年以上前に中国で生まれたとされ、日本伝来の時期ははっきりしていない。正倉院の宝物には碁盤や碁石があり、古代中世の文学作品に数多く登場する。家元制は本因坊家に加え、井上家、安井家、林家が幕末まで続いた。近代に入ると碁界はメディアの後押しを得て本因坊戦などを始め、タイトル戦隆盛の現代を迎える。
 特別展示は、囲碁の歴史「古代から近世まで」▽同「近世・近代から現代まで」▽さまざまな囲碁用具▽生活の中の囲碁▽ヒカルの碁の世界-の5コーナーに分類。道具や棋書、浮世絵、歴史を解説したパネル展示などで全体像に迫る。
 装飾の美しさが目を引くのは、菊花紋蒔絵(まきえ)碁盤。江戸後期の孝明天皇が愛用したとされ、皇室の紋章である菊花紋が碁盤や碁笥(ごけ)に施される。浮世絵「新吉原佐野槌屋(つちや)内」には遊女が碁に励む姿が描かれ、江戸以降、囲碁が庶民に浸透した様子がうかがえる。
 古代中国で使われたという紙製や陶製の碁盤、自然石の碁石を再現した品も出展。清の時代(1765年)に著された棋書「桃花泉奕譜(とうかせんえきふ)」は、当時の囲碁の名手が書いたという。
 実力十三段といわれた4世本因坊道策とライバルの3世安井知哲との棋譜や、世界初の囲碁雑誌とされ、1879年に設立された囲碁結社「方円社」の機関誌も並ぶ。
 同研究所の古作登主任研究員は「囲碁は単なるゲームではない。江戸以降は演劇や美術品のテーマにもなるなど時代や人の生活を反映する。その歴史を感じてほしい」と話す。
 11月4日まで(会期中無休)。無料。同研究所TEL06・6618・4068

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