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仏の国民的歌手・バルバラの映画、15日から公開

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更新日:2018年12月09日

  • 「バルバラが歌う愛や恋の世界が好き」と話す風かおるさん=神戸市中央区

 フランスの国民的歌手で数々のヒット曲によって、今も世界中に多くのファンを持つバルバラ。彼女を主人公にした映画を撮る監督と女優の物語「バルバラ セーヌの黒いバラ」が15日からシネ・リーブル神戸で上映される。神戸市が本拠の「日仏友好シャンソン KAKEHASHI」代表理事で、バルバラの曲も歌うシャンソン歌手の風かおるさんにバルバラについて語ってもらった。
 バルバラ役のブリジット(ジャンヌ・バリバール)は歌い方やしぐさ、表情までまねて、次第に彼女に同化。監督のマチュー・アマルリック自身が演じる監督イブも、バルバラの関係者に思い出を聞くうちに現実と映画の境界が曖昧になり、バルバラにとりつかれ自分を見失う-。
 風さんがバルバラに興味を持ったのは「死にあこがれて」をレコードで聴いたとき。「明るく軽やかな曲調と『あなたを失うくらいなら若く美しいときに死ぬ』という歌詞の重さのギャップに驚いた」
 バルバラが作詞作曲し、父親との確執を歌ったとされる大ヒット曲「黒いワシ」を聴くと、さらりと歌っていて「清らかな子どもにしか見えない心象風景が浮かんだ」。しかし、日本人が日本語の歌詞(岩谷時子訳)で歌うのを聞くと、まるでワシが黒い悪魔のように感じられ、その違いが不思議だったと明かす。
 映画の中の女優は役作りを超えてバルバラになり切ろうとする。「バルバラの歌の世界は神秘的で、独特の哲学を持つ。私たちは歌で表現しようとし、女優はそれを全身で探す。だから共感する」と風さん。
 シャンソン歌手の伝記映画は「エディット・ピアフ 愛の讃歌」(2007年)や、アラン・ドロンとのデュエットで知られた「ダリダ~あまい囁き」(18年)など数多い。だが本作はストレートな伝記とは異なり、実際のバルバラの映像も織り交ぜ、虚実のあわいにバルバラの真実を求める。「いかにもフランス的で、ユニーク」と評価する。
 風さんは約30年前に一度だけ、大阪のホテルでバルバラの歌を生で聴いた。「白を基調にしたドレスを着て、とてもきゃしゃで繊細な女性」という印象だった。「初めて聴く曲で歌詞の意味を知らなくても、彼女の表現力の豊かさで一瞬のうちに引き込まれた」と回想する。
 これからも「年齢を重ねたからこそ歌える歌に挑戦したい」と風さん。「そのためにも、この作品を見直し、バルバラの魅力を再発見したい」と話していた。
(片岡達美)
【かぜ・かおる】宝塚音楽学校を首席で入学・卒業後、歌劇団に6年間在籍。1980年シャンソン歌手としてデビューする。2008年、日仏友好「KAKEHASHI」を結成し、12年に一般社団法人に。

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