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「炭は自然に返らない」BBQ後に放置しないで! 西宮市が呼び掛け

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更新日:2019年05月16日

  • 砂浜に放置された炭を片付ける粟野真造さん=西宮市西波止町

 兵庫県西宮市西波止町の御前浜で、バーベキューで使用した木炭を砂浜に放置する人が相次いでいる。木炭は分解されにくい上、保水力が高いため、周辺は雑草が育ちやすくなり、在来の海浜植物に影響を及ぼす可能性がある。「炭は自然に返る」と思って砂浜に埋める人もおり、やけどの危険性も高く、バーベキューシーズンを迎え、浜辺を管理する西宮市も「ルールを守って」と呼び掛ける。(斉藤絵美)
 夙川河口に広がる御前浜。貴重な海浜植物が生息する自然豊かな白砂の浜辺で、所々に使用済みの木炭が放置されている。近隣住民でつくる「浜・川・山の自然たんけん隊」事務局長の粟野真造さん(59)は「一見きれいな浜に見えるけど、実は捨てられた炭やプラスチックが微小化して砂浜に広がっている」と話す。
 御前浜は、最寄り駅の阪神香櫨園駅から徒歩圏内という立地の良さと、無料で利用できるためバーベキューの人気スポットに。近年、西宮、尼崎の市境を流れる武庫川河川敷などでバーベキューが規制され、利用客が集中する。今回の大型連休中は多い日で約2千人が楽しんだ。
 炭は浄化効果があるため、同市みどり保全課の担当者は「自然に戻ると勘違いしている人も多いのでは」と推測する。同市は週末に警備員を配置し、マナー違反の利用者への注意や簡単なごみ掃除を行うほか、炭専用のごみ捨て場を設置しているが、炭を置いて帰る人は後を絶たないという。
 粟野事務局長は「癒やしの場として多くの人でにぎわう場になってほしいが、ルールは守ってほしい」と要望する。浜・川・山の自然たんけん隊は今月19日午後4時と6月29日午後3時から、炭やごみを集める活動を行う。

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