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ゆがみ、重なる色彩…独自の抽象世界創造 蛇目さん、神戸で作品展

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更新日:2019年05月23日

 マーブル模様にも似た、独自の抽象世界を創造する美術家・蛇目(へびめ)さん(37)=神戸市灘区=の作品展が25日、同市中央区元町通1の歩歩琳堂(ぶぶりんどう)画廊で開幕する。同画廊のオープン記念展。無数の色彩が入り交じる奇妙な鉱石のような立体アートや抽象画約50点が並ぶ。
 蛇目さんは同市北区生まれ。板に何色ものアクリル絵の具を塗り重ね、彫刻刀で表面に凹凸や溝を付けるように削り、隠されていた色の層を可視化する。層の厚みは5~15ミリほど。40~50層、時に80層にもなる。平面・立体作品のいずれも、ゆがみ、重なり合う色彩の美が持ち味で、近年は海外でも注目されるようになった。大地の地層と同様、美術家が塗り込めた「時間」も沈殿・堆積しているようだ。
 実験的作品ということで、作品名はすべて「ラボワーク」。掲載図版の立体アートは、枡(ます)状に組んだ板の周囲を塗り込め、「色彩の渦」を削り出した。カラフルで美しいが、深い悲しみや孤独、狂気、憤怒の念さえのみ込んでいるかのように、どこか呪術的であやしい存在感がある。作り手の「精神宇宙」が物体化したものと見れば、実に表現主義的なアートと言えよう。
 神戸市在住の美術研究家・賀川龍彦さんは、蛇目さんを「現代のファン・ゴッホ」「色彩の魔術師ともいうべき鬼才」と評する。「炎の画家」ファン・ゴッホも、自らの感情や情熱を大胆で激しい筆致で画布にぶつけた。蛇目アートの色彩もまた、複雑な光を放ち、燃えさかる不思議な「情念の炎」なのかもしれない。
 「蛇目展」は6月5日まで。木・金曜休み。同画廊TEL078・321・1154
(堀井正純)

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