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SF的世界で描く生と死 劇団コトリ会議が新作 アイホール再開第1弾公演

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更新日:2020年07月03日

  • コトリ会議の前回公演「セミの空の空」から(2019年、河西沙織さん撮影)

 人が亡くなるということは、誰かが遺(のこ)されることでもある。先立つ人と先立たれた人、それぞれの思いを描き続ける劇団・コトリ会議が、新作「晴れがわ」を10~13日、アイホール(兵庫県伊丹市)で上演する。新型コロナウイルスの影響による同ホールの臨時休館の後、再開第1弾となる公演。SF的な物語世界で、生者と死者が静かに向かい合う。(溝田幸弘)
 2007年結成の同劇団の作品は「耳を澄まして観(み)る」と評される。前作「セミの空の空」(19年)ではぎりぎりまで照明を絞り、暗闇に浮かぶ登場人物がつぶやくように言葉を交わす演出が深い余韻を残した。
 今回は、地球人が死ぬと「羊(ひつじ)人間」に生まれ変わる世界の物語だ。ある夫婦が月面に旅行し「結婚式を挙げ、そのまま2人一緒に羊人間になろう」と心中を計画していた。ところが、妻は1人だけ羊人間になってしまう。遺された夫や、妻の家族は-。
 関西を中心に活動する劇作家の登竜門「OMS戯曲賞」で、第25、26回と2年連続で佳作を受賞した山本正典さん(川西市)が執筆。今回は共同演出に、兵庫県立ピッコロ劇団の原竹志さんを招いた。
 山本さんによると、作品の構想は新型コロナウイルスが社会問題化する前から練っていたが、やはり影響は受けたという。「感染を防ぐため、大切な人に面会もできないまま亡くなった人のニュースもあって。人と人の関係ってちょっとしたことで崩れてしまう。日々の出会いの大切さをあらためて感じた」
 コロナ禍を受け、俳優一人一人に出演の意思を再確認。ネットを使ったリモートでの台本読み合わせなどで動き始めた。「役者たちが『リモートでも何でも、せりふをしゃべれることがうれしい』と言ってくれた。その声や表情を見ていると、何としてでも上演したいと思った」(山本さん)。座席数を減らして空間を確保し、消毒や換気などの感染対策も徹底する。
 他方、コロナ禍によって多くの劇団で見られるようになった動画のライブ配信は行わない。「演劇であるからには、やはり生でやることにこだわりたい」。山本さんは力を込める。
 10日午後7時半、11日午後3、7時、12日午前11時、午後3時、13日午後3時開演。3千円(18歳以下1500円)、当日3300円。アイホールTEL072・782・2000

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