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昔ながらの酒造り今に伝える 試飲や甘酒ソフトも 神戸・白鶴酒造資料館

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更新日:2020年08月05日

  • 人形を使った酒造作業について説明する高田昌和館長=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造資料館

  • 酒造の映写ホール=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造資料館

  • 有料の利き酒自販機=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造資料館

  • 人形で再現した蔵人の食事風景=神戸市東灘区住吉南町4、白鶴酒造資料館

  • 神戸新聞NEXT

 杉玉がつるされ、酒だるが積み上がった玄関から、白壁と瓦屋根の建物に入る。蔵人の「酒造り唄」がゆったりと流れる室内には、1升瓶で3300本を造ることが可能な「大桶(おおおけ)」が置かれており、かつての作業場にいる気持ちになれる。「白鶴酒造資料館」は大正初期に建造され、1969年まで使われていた酒蔵が利用されている。(金井恒幸)
 2千平方メートル近い広さの2階建てには、1升瓶で約60万本を造りだした昔ながらの酒造工程をそのまま保存し、作業内容を再現。等身大の人形14点を配置し、清酒が生まれるまでを約600点の資料を使って立体的な展示をしているのが特徴だ。
 展示は、全国的に有名な山田錦や、白鶴酒造が開発した山田錦の兄弟品種「白鶴錦」といった酒米の説明から始まる。米の精白や洗い、蒸し、冷やし、さらにこうじ菌の繁殖と発酵、酒と粕(かす)との分離、貯蔵、そして最後のたる詰めまでを工程別に紹介。昔と今の作業が比較できるビデオも視聴でき、丁寧に解説されている。
 2019年11月から自販機による有料試飲を続ける。人工的な高圧をかけない「袋づり」で抽出した純米大吟醸で、白鶴錦と山田錦の2種類(各500円)がある。飲み比べもでき、フルーティーな香りと繊細な味で好評という。
 売り場コーナーでは、同資料館限定の特別純米原酒のほか、酒粕を使った「酒蔵甘酒ソフトクリーム」もあり、お酒が苦手な人や子どもも風味を楽しめる。
 海外にも資料館の名は知られ、ベトナムや中国語圏を主体とした海外入館者が4割を占め、19年は年間約15万人と過去最高を更新。多言語で対応可能な映写ホールを18年に新設するなど、外国人にも分かりやすい工夫を充実させてきた。
 館長の高田昌和さん(57)は「日本酒を表す『SAKE』は世界の共通語で、輸出も増え続けている。継承されてきた酒造りの世界を通して、国内外の方に日本の伝統文化、その背景にある日本の心を今後も伝えていきたい」と前を向く。
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 六甲山のふもと、神戸・灘の地は良質の宮水と冬の寒気が酒造に適し、丹波杜氏(とうじ)の伝統の技が受け継がれた全国随一の酒どころ。白鶴酒造は1743年に創業し、伝統の技を広く伝えようと、資料館を1982年に開館。95年の阪神・淡路大震災で被災し、97年に修復して再開した。
 コロナ禍で4月8日~5月31日に休館。県の緊急事態宣言解除を受け、6月から再開したが、それ以降は19年の10分の1程度の入館者数に。コロナ対策として、検温や消毒液の設置、距離を取るためのマークを地面につけている。
【メモ】神戸市東灘区住吉南町4の5の5。入館無料。9時半~16時半(入館は16時まで)。団体は予約制。休館日はお盆(今年は8月13~17日)と年末年始。阪神住吉駅から徒歩約5分。同館TEL078・822・8907

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