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ドロリと溶ける童話の世界 神戸で川口奈々子展

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更新日:2021年01月15日

  • 自作の油彩画「ティー・パーティ」(2009年)の横に立つ川口奈々子=KOBE STUDIO Y3

 童話的なモチーフを明るい色彩で描きつつ、どこか奇妙で怖い世界を表現する、神戸市在住の画家・川口奈々子の個展「prev/next」が同市中央区の「KOBE STUDIO Y3」で開かれている。2005~10年ごろに制作した約20点が、見る者の胸をざわつかせる。
 京都市立芸術大大学院を16年前に修了し、留学も経験した。本展を催したのは、作品を託していた東京の画廊が閉鎖するのに伴い、約40点が手元へ戻ってきたのがきっかけ。英語で「前に/次に」を意味する展覧会名のように、自らの歩みを振り返り、次へのステップとしたいと企画した。
 「白雪姫」など、誰もが知る物語を連想させるタイトルの絵で、少女像などを描く。ピンクや藤色などパステル調の色使い。しかし、その世界は溶岩のようにドロリと溶解し、形が崩れ流れ出している。少女の目と涙を思わせる図柄が、湖と川の流れのダブルイメージになっている絵もある。
 描くことについて、画家は「虹のようにつかみどころのない存在、手に入れられないものを追いかけるような感覚」と話す。作品はその「何か」を画布の上で、必死で形にし、捉えようとした痕跡だろうか。かわいらしさと毒が同居し、見る者を不安にもさせる絵は、コロナ禍の不穏な社会と響き合っているようでもある。
 24日まで。18日休み。KOBE STUDIO Y3TEL078・222・1003
(堀井正純)

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