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欧州旅行、異才の転機に 堂本印象が見た異国 京都で企画展

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更新日:2021年01月22日

  • パリの地下鉄をモチーフに制作した「メトロ」

 大正・昭和に活躍し、大胆な抽象画にも挑んだ日本画家・堂本印象(1891~1975年)の欧州旅行をテーマにした企画展「憧れのヨーロッパ旅行」が京都府立堂本印象美術館(京都市北区)で催されている。滞欧中の洒脱(しゃだつ)なスケッチや、帰国後に発表した日本画を並べ、異国の地で画家が何を得たかなどを探る。
 印象は戦前、仏画や花鳥画を手掛け、日本画壇の重鎮に。還暦を過ぎた52年、念願の欧州旅行で独・仏・伊などを巡った。約半年間滞在し、西洋の古典だけでなく現代美術の動向にも触れたという。
 会場には、街角の風景を捉えたスケッチを多数展示。パリの地下鉄をモチーフに制作した「メトロ」は、下絵と完成作を見比べられるように飾った。車内の乗客は互いに無関心で、みな無表情。簡略化され、人形にも似た人々の目の周囲は黒く塗られ、不気味でもある。都市の孤独や不安を反映する風刺画ともいえる。既に伝統的な日本画をはみ出しているが、この後、さらに前衛的な抽象絵画の世界を切り開く。
 渡欧は、異才が変貌する重要な転機となった。
 3月28日まで。月曜休館。510円ほか。同館TEL075・463・0007
(堀井正純)

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