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宅地開発、里山放置…すみか失われる絶滅危惧の昆虫 伊丹市昆虫館が企画展

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更新日:2021年02月27日

  • 絶滅危惧種が増えている理由として、草原や森林の消失など生息域の変化を挙げる田中良尚学芸員=伊丹市昆陽池、伊丹市昆虫館

  • オオクワガタなど絶滅危惧種に当たる昆虫の大型模型。トリアージカードを付け、絶滅への危険を分かりやすく表現した=伊丹市昆陽池、伊丹市昆虫館

  • 希少種昆虫の生態を紹介する動画=伊丹市昆陽池、伊丹市昆虫館

  • オガサワラハンミョウ

  • フチトリゲンゴロウ

 絶滅危惧昆虫を紹介し、その保全に興味を持ってもらおうと、兵庫県伊丹市昆虫館(伊丹市昆陽池)は、企画展「絶滅しそうな昆虫たち」を開いている。池や沼、砂浜など昆虫の生息環境が失われつつあることを紹介し、そこに生きる昆虫類102種類202点の標本などを展示。同館で飼育・繁殖に取り組む8種類についても解説している。3月15日まで。(中川 恵)
 環境省版レッドリストには、昆虫類の絶滅危惧種が367種挙げられている。同館は「絶滅危惧種と聞くと、鳥やほ乳類に目が行きがちだが昆虫も多い。特定の生物が絶滅すると、生態系全体に影響を及ぼす可能性がある」とし、啓発の企画展を開くことにした。
 展示では、草原▽森林▽池・沼・湿地▽砂浜▽洞窟・島々-の5エリアに分け、生息する昆虫の標本と環境の変化を紹介する。例えば、森林にすむ昆虫の減少については、植林に伴う原生林の減少に加え、里山の放置や住宅開発による雑木林の減少が要因であるとする。
 また同館は、環境省からの依頼を受け、2011年から絶滅危惧種を飼育・繁殖している。オガサワラハンミョウ▽フサヒゲルリカミキリ▽フチトリゲンゴロウ▽ウスイロヒョウモンモドキ▽マルバネクワガタ類-の計8種類。これらの生息域の環境や、飼育歴とその実績なども紹介する。
 8種類のうち、オガサワラハンミョウの飼育歴が最も長く、増殖した個体の一部は野生復帰させている。一方で、フサヒゲルリカミキリは卵から成虫になったが、その後、卵を産まないという悩みもあったという。飼育担当の田中良尚学芸員は「博物館の使命として取り組んでいる。飼育技術も確立されていないので精神的負担も大きいが、新しい発見があり、やりがいがある」と話す。
 午前9時半~午後4時半(土日祝日の開館は午前10時から、入館は午後4時まで)。火曜休館。大人400円、中高生200円、3歳~小学生100円。伊丹市昆虫館TEL072・785・3582

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