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NHK・Eテレ「びじゅチューン!」展覧会 大阪で18日まで

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更新日:2021年06月11日

  • 国宝の茶碗「曜変天目」の美しい模様をイメージした光の中、ディスコのように踊れる会場=グランフロント大阪北館

  • インタビューに応じた井上涼さん=グランフロント大阪北館

  • ヴィーナスや太陽の塔の作品と記念撮影ができる展示=グランフロント大阪北館

  • 「鳥獣戯画ジム」のコーナーでは弓矢を放つ体験ができる=グランフロント大阪北館

 「美術って分かりにくい」。そんな苦手意識は吹き飛ぶ。名画の主役がチャーミングな姿で躍動して歌い出す。美術の魅力を紹介するNHK・Eテレの人気アニメ番組「びじゅチューン!」。世界観を体感できる展覧会が、大阪市北区のグランフロント大阪北館で開催中だ。大人も子どもも、好きになる。つい口ずさんでしまう。踊り出してしまう。あー、止まらない-。(小林伸哉)
 番組は2013年8月にスタート。小野市出身のアーティスト、井上涼さん(38)が、アニメ制作や作詞・作曲、自らの声で歌い上げるところまで手掛ける。
 世界中の名画や建築などから発想した作品は今年、100本を超えた。名作の「チャームポイント」を詰め込み、モチーフを擬人化する。奇想天外なストーリーとシュールな歌詞で、幅広い年代の人気を集める。
 今回の「びじゅチューン!EXPO ときめき立体ミュージアム」では、アニメ作品約25点を大型の立体模型などに仕立てた。入り込み、動かして、踊れる。監修した井上さんは「作品が遊園地のように変身している」と語る。
 例えば、ボッティチェリの名画「ヴィーナスの誕生」から着想したアニメでは、高校の委員長に見立てた女神が貝殻に乗って登校する。会場には貝殻のオブジェなどが並び、作品に入り込んだように記念撮影できる。
 「鳥獣戯画ジム」は、絵巻物の中でカエルやウサギが、ストイックなトレーニングに励むアニメで、来場者も弓矢を放って楽しめる。「クセになるぜ」。その曲は歌詞の通り、会場を出ても、頭の中で鳴り響く軽快さだ。
 岸田劉生が娘を描いた「麗子微笑(青果持テル)」を題材としたアニメの展示では、画面上のミカンを思わせる香りまで漂う。きらびやかな光の中、ディスコのように踊れるコーナーもあり、気分は最高潮になる。
 井上さんは語る。「他人から見た世界って、想像できても『見ること』はできない。でも、美術を介したら『岸田劉生には娘がこんな風に見えているんだ』と伝わる。人の見た同じ世界を体験できるのが、美術の一番の強み」
 自作が名作への橋渡しとなってほしいと願う。「気になったら、本物の作品を見に行ってほしい」
     ◇
 18日まで(土、日曜は休館)。午前10時~午後8時。手指消毒など感染防止策を実施中。当日一般1500円ほか。キョードーインフォメーションTEL0570・200・888

■ふるさとの風景、感覚の根元に
 小野市出身、アーティスト井上涼さん(38)に展覧会の初日、古里や創作への思いを聞いた。
 -作品の発想法は。
 「『びじゅチューン!』で取り上げるような美術作品には、チャームポイントが三つか四つ絶対にある。『魅力を全て歌とアニメで使うにはどうすればいいのかな』というのが前提。動きを最初に考えることが多い。(ヒエロニムス・ボスの)『快楽の園』が題材の作品なら、裸の人がいっぱいいて乗り物を乗り回す設定なので『これが地元だったら恥ずかしいなあ』とか。誰もが持つ気持ちを入り口にする。魅力を描写できる枠組みをまず作って、どんどん詰め込んでいく」
 -小野市の国宝・浄土寺や姫路城(姫路市)も題材にしてきた。
 「幼いころに遠足とかで行ったけど、歴史に全く興味がなく素通りしてきた。今、いろんなことが分かった30代の目で見ると『めっちゃすごいやん。びびるわー』となる。ゼロから学ぶときより、微妙に知っているものを学び直すと、気持ちよさ、面白さが強い。そんな楽しみが、浄土寺の歌を作っていてありました」
 -小野への思いは。
 「『のどかさ』を場所にしたらこんな感じ、っていうところ。東京の渋谷とかを歩いていても、自分の3分の1ぐらいは、常に小野の方にあるような感じがして。田んぼばかりで地平線がぱーんと見えてて『なんか、明るいのにめっちゃ寂しい』みたいな感覚に冬とかなるんですね。そういう感覚はすごく根元に残っているな、と思います」

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