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異色の美術家・榎忠さん 半世紀以上の創作活動振り返る個展 神戸で29日まで

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更新日:2021年06月19日

  • 大砲のパフォーマンスなどの記録写真が並ぶ会場。砲弾の「なっちゃん」に触れながら語る榎忠さん=シティーギャラリー2320

  • 銃を題材にした作品と記録写真が並ぶ会場に立つ榎忠さん=シティーギャラリー2320

  • 体毛を半刈りにした伝説的なパフォーマンスなどを写真で紹介している会場=シティーギャラリー2320

 銃や兵器を模した金属のオブジェで見る者の心を揺さぶり、自作の大砲をぶっ放す-。異色の美術家、榎忠さん(76)=神戸市垂水区=の個展「祭の日には大砲を鳴らせ!」が、同市長田区二葉町2、シティーギャラリー2320で開かれている。記録写真が中心の約50点で、半世紀以上、人々の度肝を抜いてきた創作活動を振り返る。(小林伸哉)
 会場とした長田区は最初の大砲(1972年発表)を作った地。かつて勤務した金属加工会社もあり、当時、同区内にあった自宅は阪神・淡路大震災にも遭った。「長田の人に世話になっていろんなものを作れた。原点や」
 1977年、体毛を体の片側だけそり、東西冷戦下の共産国を訪ねた「ハンガリー国にハンガリ(半刈り)で行く」で一躍、有名に。大砲を「音のオブジェ」と呼び、ごう音と爆風と共に、ガスで紙吹雪や花、絵の具などを撃ち出した。
 今回の新作として、会場に100キロほどの古い砲弾を据えた。「これ、名前は『なっちゃん』や」。かわいい名前とは裏腹に、冷たく、ずしんと存在感がある。
 題材にしてきた原爆や銃、薬きょうは、殺傷目的で磨かれ、妖しく光る。「人間ってえげつないもんをつくる。それを使って戦争はわれわれ人間がやってる。だから、多少は変えられるはず」といい、今はパレスチナ自治区ガザでの空爆を憂える。
 「僕は内臓で感じる、内臓からものを見る」という榎さん。「感じることから『人を思う』ことは始まる。それを大事にしたい。少しでも『感じる』人間をつくる。そのために美術をやってきた」と力を込める。
 銃のオブジェは2点出品。大砲の展示や発砲はしないが、発砲時の動画を上映する。29日まで。正午~午後7時。無料。水~金曜は休み。同ギャラリーTEL078・611・4959

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