地上約３００メートルの高さを誇る「あべのハルカス」（大阪市阿倍野区）の５８階の天空庭園に、こたつ席が登場した。大都会の夜景を眺めながら暖をとり、鍋料理と熱燗（あつかん）が味わえる冬ならではの趣向。運営する近鉄不動産は「高層階の屋外に設置したこたつで温まる非日常空間を楽しんでほしい」とＰＲしている。
　あべのハルカスは最上階の６０階から５８階に展望フロアを設置。眼下に広がる大阪の市街地をはじめ神戸、淡路島も一望できる。天空庭園は天井吹き抜けの屋外フロア。開放感が人気で、夏はビアガーデンを催してきた。
　高層階のため地上より温度は低い。そこで２０１８年から、寒い冬季向けとして屋外にこたつを設けるユニークな「かこむｄｅこたつ」を開いてきた。今年で６回目。
　５８階南の窓際に４人席のこたつを７卓、個室型の掘りごたつ席（４人）を２卓用意。家族連れ、仲間で鍋料理を楽しめる。今年の看板はカップル向けのペア席の３卓。２人並んでグラスを傾けられる。そばには記念写真が撮影できるハート形のイルミネーションもあり、最適のデートスポットといえる。
　料理は「だしおでんセット」（３８００円）、「だししゃぶしゃぶコース」（６８００円）など。いずれも入館料込みで、２人以上の利用。飲み放題もある。
　近鉄不動産広報は「家族連れ、友人、カップルと多彩な組み合わせに合わせて工夫した。冬は空気が澄んで特に夜景が美しいので、絶景を堪能してほしい」と話していた。
　ハルカス３００の公式サイトで予約を受け付けている。来年３月３１日まで。平日午後４～１０時（土日・祝日は午前１１時半から）。ＪＲ天王寺駅、大阪メトロ天王寺駅下車すぐ。インフォメーションＴＥＬ０６・６６２１・０３００
（津谷治英）