おでかけ

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 若手美術家育成が目的の現代アートの公募展「1フロア」が、神戸市兵庫区新開地の神戸アートビレッジセンターで開かれている。毎年の恒例企画で、今回は熊野陽平さん(30)=京都市、戸田泰輔(たいすけ)さん(30)=奈良市=が選ばれ、インスタレーション(空間芸術)やゲーム形式の参加型アートを出品。一つの尺度ではなく、多様な価値観や見方について考えさせる。(堀井正純)

 チューブでつないだ二つの木箱が並ぶ作品は、熊野さんの「人工的な輪郭線(海を入れ替える)」。それぞれの木箱の中には、同じ縮尺で、「メルカトル図法」と「ダイマクション地図」という別々の図法を用いて砂利で「世界地図」が描かれている。そして木箱に張られた水が、ポンプで行き来し「海」に。その水位に大きな差が生じるのは、図法によって、海や陸の面積に差があるためだ。

 同じ地球が、視点次第で違って見えることを「水」を用い体感させる。メルカトル図法は広く普及し目にする機会も多いが、高緯度ほど形がゆがみ、面積が実際より大きくなるなどの短所を意識することは少ない。慣れや常識によるものの見方への批判とも取れる作品だ。

 一方、戸田さんの作品は、木の古材や茶碗(ちゃわん)など身の回りの道具や器を用いたインスタレーション。神道文化に通じる簡素さ、清潔感やそこはかとないユーモアが漂う。床や机、箱の上など、さまざまな高さに作品を置き、鑑賞者の視点を変化させているのも特徴だ。

 27日まで。火曜休館。無料。同センターTEL078・512・5500

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