三田

  • 印刷
次号の「リサイクル予備軍」に向けて話し合う担当職員=三田市立図書館本館
拡大
次号の「リサイクル予備軍」に向けて話し合う担当職員=三田市立図書館本館

 図書館の棚に並んでいるのに、ずっと借りてもらえない本。このままだとリサイクルに回されてしまう-。そんな書籍を救おうと、兵庫県の三田市立図書館の中高生向け小冊子で紹介する欄「リサイクル予備軍」がじわり効果を上げている。担当職員3人が、5年間一度も貸し出しのなかった蔵書の中から「面白そう」と感じた本を読んで書評を執筆。「本との出合いは一期一会。今読まなければ、次はもうないかも」と呼び掛ける。

 同欄は、市立図書館が2014年9月から隔月発行するヤングアダルト通信「ホンダラケ」に掲載。これまでに「チョコレート工場の秘密」で知られる英国の作家ロアルド・ダール本人の奇想天外なエピソードを集めた事典、ロシアの有名な画家が母親の小説に挿絵を付けた本など幅広く紹介してきた。中には「重い内容が嫌われたのか」「出てくる芸能人がもうヤングには分からない」など、職員が本棚の肥やしに甘んじる理由を鋭く分析した回もある。

 それでも熱い推薦文によって光が当たり、ほとんどの掲載書籍には待望の借り手が現れるという。建築や機械の構造に細密な断面図で迫る大型本「解剖断面図鑑」(15年5月掲載)は最も多い計5回貸し出された。

 図書館本館(同市南が丘2)の蔵書は約26万冊と所蔵可能冊数の限界で、新しい本も次々に入る。長期間貸し出しがない本は書庫の閉架に移され、毎年秋の市民向け無償譲渡会「リサイクルフェア」に出される運命にある。

 同欄で紹介する本は既に絶版になっていたり、出版元が倒産していたりするものもある。ホンダラケ編集長を務める藤田茜さん(25)は「思わず手に取りたくなるよう、本への愛情を込めて紹介したい」と話す。

 ホンダラケは図書館本館やウッディタウン分館、藍分室で無料配布。市立図書館のインターネットサイトでも閲覧できる。次号は10月1日発刊。(神谷千晶)

三田の最新
もっと見る

天気(9月20日)

  • 28℃
  • ---℃
  • 20%

  • 30℃
  • ---℃
  • 30%

  • 28℃
  • ---℃
  • 20%

  • 29℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ