三田

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ほの暗い酒蔵にクジラの骨格標本が横たわる=伊丹市立伊丹郷町館
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ほの暗い酒蔵にクジラの骨格標本が横たわる=伊丹市立伊丹郷町館
身近な動物をモチーフにした酒びんが並ぶ展示=伊丹市立伊丹郷町館
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身近な動物をモチーフにした酒びんが並ぶ展示=伊丹市立伊丹郷町館

 酒文化を自然科学の視点からひもとく展覧会「日本酒の自然誌」が、兵庫県伊丹市宮ノ前2の同市立伊丹郷町館で開催されている。三田市の県立人と自然の博物館(ひとはく)を中心とする8博物館が連携し、町家や酒蔵の中に酒の名前やラベルのモチーフとなった動植物の標本約40種を展示。酒造りを支える稲の系統や地下水の成り立ちを紹介する。

 ひとはくなど全国の自然史系博物館8館で発足した実行委員会が主催する。「日本文化を育んだ自然」をテーマに歴史的建造物で展覧会を企画し、2016年に京都市内の町家で第1回を開催。2回目は、江戸前期の旧岡田家住宅・酒蔵などで構成する伊丹郷町館を舞台とした。

 国内最古の酒蔵に横たわるのは、全長約10メートルのナガスクジラの骨格標本。そばに、クジラを描いた高知市の酒「酔鯨」の瓶が置かれている。姫路市の酒「龍力」には、約1億6千万年前の魚竜オフタルモサウルスの化石。但馬地域のコウノトリ、新潟県糸魚川市のヒスイなど地元ゆかりのモチーフを採用した酒も多い。

 伊丹の酒造りを支える良質で豊富な地下水に光を当てる展示も。北摂山地に降った雨が、水をよく通す砂礫層と水を通さない粘土層が交互に重なった伊丹台地の地下を流れ、きれいな伏流水となる仕組みを模型でわかりやすく再現する。

 イネ科の系統進化を紹介するコーナーでは多彩な品種のイネのほか、酒だるのこも巻きなどにも使われた近縁種マコモも紹介する。

 ひとはくの橋本佳延主任研究員=保全生態学=は「伝統建築は木や土など自然素材で作られ、時を経た趣が自然史標本の美しさをより引き立てる」と語る。

 28日まで。月曜休館。午前10時~午後6時。入場無料。27日午後1時からはシンポジウム「まちかど博物館のつくりかた」を開催(申し込み必要)。申し込みはひとはくTEL079・559・2001

(神谷千晶)

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