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エチオピアで発掘された石器を紹介する加藤茂弘主任研究員=兵庫県立人と自然の博物館
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エチオピアで発掘された石器を紹介する加藤茂弘主任研究員=兵庫県立人と自然の博物館

 エチオピアで発掘された最初期の石器を通して、人類の進化と技術発展をたどる特別展が兵庫県立人と自然の博物館(三田市弥生が丘6)で開かれている。約260万年前から7、8万年前までの石器41点を展示。太古の人類によるものづくりの原点に迫る。

 エチオピアは人類の進化の過程をたどる化石産出国として知られ、打製石器も大量に出土。同館の加藤茂弘主任研究員(57)=自然地理学=は1994年から、現・東京大学総合研究博物館館長の諏訪元さんらの調査チームに参加し、同国のコンソ地域などで発掘調査に携わってきた。

 展示品は共同研究の成果としてエチオピアから特別に借りた。同国のゴナ遺跡で見つかった世界最古級の石器(約260万年前)など貴重な実物を紹介する。

 あらかじめ完成形をイメージして作ったとみられる石器が登場するのは約175万年前。鋭い刃や手で握る部分など目的に応じて成形されており、加藤研究員は「デザインという行為の原初」と指摘する。

 さらに約80万年前には制作工程が複雑化。石を大まかに割った後、木や骨など比較的軟らかな道具で仕上げられているという。約100年間のハンドアックス(手斧)を見比べると、年代が進むにつれて刃の部分が薄く鋭利に、断面も真っすぐになり、加工技術の発達がうかがえる。

 約50万~70万年前のハンドアックスの中には、精神的な象徴として作られたとみられ、実用不可能なほど巨大なものもある。

 加藤研究員は「進化とともに技術が発展した。便利さ、美しさを追求してきた人類の営みを見てほしい」と力を込める。

 特別展「最古の石器とハンドアックス-デザインの始まり」は4月22日まで。原人や旧人などの頭骨レプリカも並ぶ。類人猿化石が見つかったエチオピア・チョローラ遺跡の調査風景を紹介する写真展も3月25日まで開催中。同館TEL079・559・2001

(神谷千晶)

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