三田

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上田さん(右)の講演を聞く三田市の消防職員=三田市下深田、市消防本部
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上田さん(右)の講演を聞く三田市の消防職員=三田市下深田、市消防本部

 求む、女性消防士-。兵庫県三田市消防本部が、女性の獲得に躍起になっている。同本部は兵庫県内の人口10万人以上の市で、唯一女性がいない。女性の活躍を後押ししようと国は採用拡大の方針を打ち出しており、同本部は就職説明会に乗り込んだり、働きやすい職場環境を作るための研修会を開いたり、あの手この手で人材を探している。

 県消防課によると、県内の消防士5976人のうち女性は139人(昨年4月1日時点)。県内24の消防本部のうち、女性がいないのは三田、高砂など5本部だけだ。阪神地域では4月、猪名川町で女性消防士が誕生する見込みで、三田は「焦りを感じている」という。

 2017年度には8人の女性が受験し、合格者もいたが、別に合格していた他の消防に流れた。「努力しているが受験者はゼロ」(赤穂市消防)、「そもそも地域に若い女性が少ない」(美方広域消防)という本部に比べると、三田は恵まれているようにも見える。

 昨年は採用試験がなかったため、三田は来年4月の新人に期待を寄せる。今年2月には大阪で、女性消防士を目指す学生向け就職説明会に初めてブースを出し、三田市消防本部総務課も「興味を持った学生がいた」と手応えをつかむ。

 総務省消防庁によると、消防と同じように災害などの現場活動を伴う警察、自衛隊、海上保安庁の中で、最も女性の比率が低いのが消防という。消防庁は昨年12月、現場で活躍する女性消防士をアドバイザーとして派遣する制度をつくり、各消防本部に女性の受け入れ拡大を求めている。

 三田はいち早くこの制度を使い、近畿で初めて職員向け研修会を実施。今年3月、同アドバイザーで、乙訓消防組合消防本部(京都府向日市など)の上田理枝消防司令(58)が、約70人の男性職員を前にハラスメント(嫌がらせ)防止策などを解説した。

 上田さんは同本部の女性5人のうち、3人が産休や育休を取得したと紹介。一方、消防の世界では教育や指導としての“しごき”が一部に残るとも指摘し、「人権の問題として、尊厳を傷つける行為があってはならない」と強調した。

 三田市消防本部は「女性の受け入れに向け、まずは意識改革などのソフト面を充実させたい」とした。(高見雄樹)

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