三田

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住宅地の入り口にある「さくら坂公園」で咲き誇る桜=三田市さくら坂
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 満開の桜が咲き誇る兵庫県三田市内。桜にちなんだ市内で唯一の地名が、ウッディタウンの最南端にある「さくら坂」だ。美しい写真を撮ろうと町を歩くと、公園には立派な桜の木が数本。これが地名の由来に違いないと住民に話を聞くと、意外にもあの名曲に行き着いた。

 市都市計画課などによると、「三田市さくら坂」は2004年11月にできた新しい地名だ。1983年から民間事業者により「バードタウン」として開発されたが、住宅地内の地名は上深田と池尻が入り交じり、郵便物の誤配など不便が多かった。そこで00年に入って住民は新たな住居表示を導入するよう、全員の署名を添えて市に申し入れた。

 「ご期待に添えずに申し訳ないのですが、地区内に桜の木が何本あるのかというと…」と話すのは当時の自治会長、久保民和さん(71)。「実は、当時ヒットしていた福山雅治さんの『桜坂』にちなみ、いい響きじゃないかと候補に入ったのです。公園には桜があるけど、うちは離れているのであまり意識していなかった」と話す。

 新たな地名を決める総会では、小鳥のさえずりが聞こえてきそうな「バードタウン」を推す声は多かったが、「カタカナの地名はやめよう」との指摘も。投票の結果、僅差でさくら坂に決まったという。

 福山さんの「桜坂」は00年4月に発売。シングル売り上げが200万枚を超えるなど、福山さんの代表曲の一つとなっていた。

 同課によると、新たに住居表示をする際は人口密度の高さや、15ヘクタール程度という地域の最低面積の要件がある。約3ヘクタールのさくら坂は基準に満たなかったが、特例で認められた。現在は107世帯、284人が暮らしている。

 桜が咲き誇る「さくら坂公園」では子どもたちの歓声が響く。市公園みどり課によると、この公園も05年に「バードタウン公園」から名称が変わった。

 公園前の坂道を行き交う人が、立ち止まって桜を見上げる。市内で最も新しい地名が生まれて13年半。「さくら坂」は住民の暮らしに溶け込んでいた。(高見雄樹)

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