三田

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古川教諭の話を聞く生徒たち=北摂三田高校
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古川教諭の話を聞く生徒たち=北摂三田高校

 尼崎JR脱線事故から25日で13年。多くの市民が事故に巻き込まれた兵庫県三田市でも、学校や市役所で追悼の祈りがささげられた。突然、奪われた命。残された人たちの深い悲しみ。「事故を忘れない」と若い世代も誓う。尼崎市の事故現場では、献花の列が途切れることなく続いた。

 卒業生5人と生徒の保護者らが犠牲になった北摂三田高校(三田市狭間が丘1)では、全校生徒732人が黙とうをささげた。1年生の教室では、事故で教え子を亡くした古川次男教諭(61)が「夢を絶たれた生徒を思うと悔しい」と無念を語った。

 古川教諭は、事故で亡くなった小前宏一さん=当時(19)、平郡恭介さん=同、福田佳奈さん=同、宮崎美佳さん=同=の4人に英語を教えた。事故を知らない生徒が増えているといい、「忘れ去られるのが怖い」と毎年、在校生の前で話している。

 この日は1時間目の冒頭、中村晶平校長(57)が校内放送で「今も心の傷が癒えない人がいる。事故を風化させないのが、亡くなった人の慰霊になる」と話し、生徒たちは各教室で1分間、黙とうした。

 古川教諭は1年1組の生徒40人を前に「家を出たきり、家族や友人と離れ離れになり、自然の風景すら見られなくなった」と亡くなった教え子への思いを語った。事故の翌年、当時の在校生が「いのちの絆」と刻んだ碑を校内に建てたことに触れ、「何気ない日常を過ごせるのは貴重なこと。与えられた命をつないでほしい」と訴えた。(山脇未菜美)

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