三田

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1人暮らしの高齢者の依頼を受け、庭の草刈りをする「ハートやよい」のメンバー=三田市弥生が丘
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1人暮らしの高齢者の依頼を受け、庭の草刈りをする「ハートやよい」のメンバー=三田市弥生が丘
神戸新聞NEXT
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 1人暮らしのお年寄りや高齢者世帯の困りごとを近所の住民が手助けする「まごの手活動」が、兵庫県三田市内で広がっている。高齢化の影響で、ごみ出しや買い物が難しくなる人が増え、現在は9グループが活動する。ニュータウンでも設立の動きが活発化する一方、市の北部や中部では担い手不足が課題になりつつある。

 「庭の草が伸びると、近所の人の迷惑になるでしょ。すっきりして気が楽になったわ」。5月下旬、三田市弥生が丘の民家。4月に発足した「ハートやよい」の会員が草刈りに汗を流す姿を見て、住民の女性(84)がほほ笑んだ。

 女性は1人暮らし。昨年、病気で入退院を繰り返した。足腰が弱く、つえが手放せない。買い物は宅配サービスに頼って今のところ大丈夫だが、庭の手入れが気掛かりだったという。

 ハートやよいの山口義武代表(72)は「ニュータウンの入居が始まって35年ほど。『庭付き一戸建て』の夢をかなえた人も多いけど、年を取るとやっぱり大変。マンションの人はごみ出しが難しいしね」と話す。

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 市内のまごの手活動は、市社会福祉協議会が、グループの設立を希望する地域でボランティアの養成講座を開く。手足に重りを付けてお年寄りの動きを疑似体験したり、実際に困っていることを聞いたりし、講座に参加したメンバーらが支援に取り組む。2012年に本庄地区で初めて「まごの手本庄」が設立された。住民有志で同様の団体をつくった地域もある。

 ごみ出しや電球の交換、庭の草刈り、病院の付き添い…。支援の内容は地域によってさまざまで、低料金や無料で利用できる。市中北部や市街地だけでなく、ニュータウンでも活動が活発化。フラワータウン4地区で設立されたほか、ウッディタウンの一部でも立ち上げが検討されている。

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 農村部では、高齢化で活動メンバーの確保に苦労するグループもある。まごの手本庄では年々利用者が増え、昨年度は約40人に計482回の支援を行った。

 ただ26人のメンバーは70代が中心。代表の荻野太一さん(84)は「住み慣れた場所で暮らし続けたい気持ちが分かるので、期待に応えて頑張りたい。でも、体調を崩して活動できなくなるメンバーも増えている」と打ち明ける。

 市内の高齢化率は今年5月末で23・1%。市の推計では40年に36・4%になる見通しだ。市社協は「今後はニュータウンでも、農村部のような状況が増えるとみられ、危機感を持っている。人手の足りない地域を他の地区が手助けするなど、連携を促していきたい」とする。(山脇未菜美)

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