三田

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岩石から化石を取り出すための専用機材が並ぶクリーニング室=県立人と自然の博物館恐竜ラボ
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岩石から化石を取り出すための専用機材が並ぶクリーニング室=県立人と自然の博物館恐竜ラボ
割った石の表面に化石がないか拡大鏡でチェックする=県立人と自然の博物館恐竜ラボ
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割った石の表面に化石がないか拡大鏡でチェックする=県立人と自然の博物館恐竜ラボ
田中公教恐竜化石総合ディレクター(左)から指導を受けながら石を割る門田晋一記者=県立人と自然の博物館恐竜ラボ
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田中公教恐竜化石総合ディレクター(左)から指導を受けながら石を割る門田晋一記者=県立人と自然の博物館恐竜ラボ

 12年前に発見された国内最大級の恐竜「丹波竜」の化石を研究している兵庫県立人と自然の博物館(三田市弥生が丘6)が、発掘現場から集めた石から化石を取り出すボランティアを募集している。「運が良ければすぐに化石が見つかりますよ」と担当者。新たな発見があるかも-。まずは体験させてもらおうと、太古のロマンに胸を膨らませ、黙々と石を割ってみた。

 丹波竜の化石は2006年、篠山と丹波市にまたがる約1億1千万年前の地層「篠山層群」で発見され、07年から12年までに6回の発掘調査が行われた。「あばら骨やしっぽの尾椎など全体の約3割が発掘されています」。恐竜化石総合ディレクターの田中公教さん(31)が教えてくれた。

 篠山層群からは丹波竜などの恐竜以外にも、国内最古級のほ乳類「ササヤマミロス・カワイイ」なども掘り出され、まさに化石の宝庫だという。

 10年前にオープンした「ひとはく恐竜ラボ」では、発掘現場から持ち帰った岩石から化石を取り出す工程を行う。これまでにも同館が催すセミナーの参加者らが体験している。ほかに作業の様子も見学できる。

 「こちらです」。田中さんに案内されたのは、ラボ内にある化石のクリーニング室の一角。ハンマーと巨大な拡大鏡、約5センチの泥岩のかけらが詰まった袋が置かれている。

 「丹波竜や恐竜の卵などが出てくるかも。先日もセミナーに参加した高校生が化石を見つけました。早速、割ってみましょう」。田中さんの指導の下、ゴーグルをかけて作業を開始。石の表面を確認し、異常がなければハンマーで割る。割れた面を拡大鏡で観察し、何もなければ新たな石を割るというシンプルな作業を繰り返す。

 思っていたよりも楽しい…。日ごろのストレスを乗せたハンマーを石に向かって振り下ろす快感に、思わず笑みがこぼれた。

 約1時間かけて100個ほどの石を割り続けた。そろそろ何か見つかってほしいと思っていたそのとき、割れた石の表面に1ミリ程度のひだのようなものが見えた。これは化石に違いない。田中さんに手渡して確認してもらうと「何かの植物の化石ですね。よく出てきますよ」と、くず入れにそのまま捨てられ、時間切れとなった。

 ラボでは専門機材を使って化石を取り出す作業も行っており、石を割る作業を40時間以上経験し、化石に関する問題をクリアできれば携わることができる。

 田中さんは「いつ終わるか分からないほど石は残っている。世紀の大発見に立ち会えるチャンスです。ぜひボランティアに応募を」と話す。

 5人程度を募集。県内在住、在勤、在学の18歳以上が対象で、同館のホームページから申請用紙を取り出し、14日までに同館恐竜タスクフォースにファクスなどで申し込む。25日に説明会がある。同館TEL079・559・2001、ファクス079・559・2017

(門田晋一)

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