三田

  • 印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
1981~2010年の県内各地の平均気温(神戸地方気象台ホームページから引用)
拡大
1981~2010年の県内各地の平均気温(神戸地方気象台ホームページから引用)
雪をまとって春の訪れを告げる梅の花=三田市天神3、天神公園
拡大
雪をまとって春の訪れを告げる梅の花=三田市天神3、天神公園
加藤茂弘氏
拡大
加藤茂弘氏

 日々の最低気温が兵庫県内で最も落ち込むと言われる三田市で、梅の花が阪神間に半月ほど遅れて咲き始めている。県内20カ所に設けられた気象庁の気温観測点で三田が県内最低値を出した日数は、1月、2月(11日まで)で6割超に上り、インターネット上では「兵庫のチベット」との書き込みも。春の訪れは喜ばしいが、なぜこんなに冷えるのか。調べると、地形や雪、風など多様な条件が重なっているようだ。(門田晋一)

 11日早朝、三田天満神社(天神3)周辺では、梅のつぼみが枝に乗った雪を払うようにしてピンクの花弁を広げていた。その一帯の市街地は屋根や田畑にうっすらと雪が積もり、今年に入って1月26日に続く2度目の銀世界となった。

 気象庁によると、2月11日の最低気温は未明に氷点下0・9度を記録。またも県内最低かと思いきや、兎和野高原(香美町)や生野(朝来市)、一宮(宍粟市)に続く4番目だった。

 三田は1月6~19日が連続で最低気温が零度未満となり、10日は氷点下5・7度と今季で1番冷え込んだ。多くの日で県内最低値を出し、1月全体を見ると、県内最低を記録しなかった日数は市街地が雪化粧した26日を含む、わずか9日しかなかった。

 三田の観測点は市街地に近い下深田地区にあり、標高150メートル。ただし最低気温が標高に比例しているわけではなく、1、2月は多い日で兎和野高原(標高540メートル)や生野(320メートル)より強い冷気を観測。県内最低値を記録した日数は兎和野高原で計5日、生野で0日となり、三田の22日は群を抜いている。

■人と自然の博物館・加藤茂弘主任に聞く

 肌を刺す朝の冷気で布団を出られない。南国・高知で育った身には、間もなく赴任1年を迎えても三田の寒さが慣れないでいる。

 気象庁の調べでは、2018年の年平均気温は低い地点から兎和野高原(12・3度)、生野(13・9度)一宮(14・2度)などと続き、三田(14・5度)は5番目で、おおむね標高の高い順。上空に近いと大気圧の低下で気温が下がるため、ある程度うなずける。

 過去の長期観測をまとめた分布地図は分かりやすい。気温の低い青色エリアは三田を起点に、北に丹波高地、東に北摂山系が含まれる。片や西の丹波市、西脇市は三田に比べて標高が低いため気温は若干高い傾向が見られるわけだ。

 だが、日々の最低気温となると、なぜ三田が突出して低くなるのか。自然地理学を専門とする県立人と自然の博物館の加藤茂弘主任研究員が二つの可能性を示唆してくれた。

 まずは盆地特有の冷え込み。盆地では夜に冷えた空気が底にたまりやすく、それは500メートル以上の山岳が周囲にある「三田盆地」にも当てはまる。神戸を含む県南部には海からの暖かい空気が広がるが、三田では六甲山系に阻まれて冷気の逃げ場がないという。

 さらに雪の影響も。冬型の気圧配置で日本海側から流れ込む寒気は、北部の山岳で雪を降らせた後、水分を失った冷たい「空っ風」として南に吹き付ける。

 「雪があると水分で暖まりやすいから、豊岡は三田ほど寒くない」と加藤氏。なるほど、だから三田も雪の日は寒気のランキングが落ちる傾向にあるのか。

 神戸地方気象台によると、18日ごろから移動性高気圧が兵庫県を覆って気温は平年を上回る見通し。三田も3月上旬まで暖かい日が続くという。もうすぐ春本番。心が少し躍り始めた。

三田の最新
もっと見る

天気(11月15日)

  • 15℃
  • ---℃
  • 0%

  • 17℃
  • ---℃
  • 0%

  • 16℃
  • ---℃
  • 0%

  • 16℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ