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 兵庫県三田市は2019年度、市立学校の給食用食器を約10年ぶりに全面更新する。

 同市が学校給食用の食器を全面更新するためのお金は、ふるさと納税の寄付金を積み立てた「ありがとう! 三田っ子応援基金」で全額を賄う。ただ、2018年度のふるさと納税は1億円と、当初見込みの半分にとどまる見通し。基金の残高も減っており、市は虎の子の貯金を長持ちさせようと、食器の購入代金を5年間の分割払いにする初の手法を取り入れた。

 08年度に50万円の積み立てから始まった同基金の残高は、13年度まで100万円台で推移していた。14年度に市が三田牛やハムなどの返礼品を充実させ、寄付額が急増。15年度に2億1千万円、16年度には最多の2億3千万円を集め、残高は3億6千万円に跳ね上がった。

 市幹部によると、当時は「使わずにため込むことへの批判もあった」という。

 ところが自治体間の返礼品競争が激化し、寄付額は17年度に減り始めた。「過度な競争はしない」とする市は今月、18年度の見通しを1億円に下方修正した。ちなみに同年度、大阪府泉佐野市は360億円を見込んでいる。

 基金残高は18年度に2億円を割り込む見通し。市はこれまで、基金を使って通学路に防犯カメラを設置したり、小学校のトイレを改修したりしてきた。

 新たな食器を一括で買えば基金から1400万円を取り崩すことになる。他の事業とのバランスを考え、市はリースの仕組みを使って分割払いとし、基金の減少を緩やかにする方針だ。金利などで、市の払込総額は一括払いに比べて約150万円増えるという。

 市は、市長が公務で使う電気自動車「リーフ」など車2台のほか、パソコンなどをリース契約している。食器のリースという珍しい制度の導入をきっかけに、他の機器や備品でもリースを検討する。

 同時に、ふるさと納税の減少にも歯止めをかける。複数回の寄付をしてくれる「リピーター」を増やそうと、1月以降に993件のメールを送った。市内の高校同窓会にも協力を呼び掛け、貴重な財源を維持していく。(高見雄樹)

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