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毒キノコやおいしいキノコの標本が並ぶ会場=県立人と自然の博物館
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毒キノコやおいしいキノコの標本が並ぶ会場=県立人と自然の博物館
キノコの生態環境を分かりやすく解説した写真=県立人と自然の博物館
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キノコの生態環境を分かりやすく解説した写真=県立人と自然の博物館

 不気味なのにおいしくて、かぐわしいのに毒がある-。そんなキノコの多様性や奥深さが分かる企画展「六甲山のキノコ展2019」が、兵庫県立人と自然の博物館(三田市弥生が丘6)で開かれている。県立御影高校(神戸市東灘区)環境科学部生物班の歴代生徒たちが約10年かけて採集した600点を標本や写真で紹介し、不思議な匂いも楽しめる。5月31日まで。

 同校の生物班は「キノコ部」とも呼ばれる。市民グループ「兵庫きのこ研究会」の協力を得て、六甲山系の再度公園(神戸市北区)でキノコを採集。同館の三橋弘宗主任研究員(48)=生態学=から凍結乾燥させたり、中の水分を合成樹脂に換えたりする技術を学んで標本などにしている。

 会場ではキノコを「美味」「可食」「猛毒」などの6種類に分類し、生える季節ごとに展示。卵のような形で真っ赤な傘を持つ「タマゴタケ」は一見、毒キノコのようだが「ぬめりがあってみそ汁やオムレツに入れるとうまみが出る。弾力のある歯ごたえですが、普段は食べないですよ」と同部顧問の河合祐介主幹教諭(57)。他にも県版レッドデータブックBランクの「ワカクサウラベニタケ」や、暗闇で青緑色に発光する「シイノトモシビタケ」といった希少種も並べる。

 匂いの体験コーナーでは、4種類のキノコがボトルに入れられ、ふたに付いた管の先から嗅ぐことができる。乾燥した落葉樹の倒木に生えるという白っぽいキノコ(和名なし)は、桜餅のような甘い香りでおいしそう。だが、珍しい種類でとても固いため、人が食べた記録がないそうだ。一方で、強烈なアンモニア臭を発する「スッポンタケ」は知る人ぞ知る中華料理の高級食材。腐敗臭でハエを呼び寄せ、胞子を運ばせるのだという。

 同部の野中涼夏部長(17)=2年=は「食べるだけでなく、採って見て楽しめるキノコの奥深さを感じてほしい」と話す。

 午前10時~午後5時。月曜休館(月曜が祝日の場合は火曜休館)。大人200円(大学生150円、70歳以上100円)。高校生以下は無料。同館TEL079・559・2001

(門田晋一)

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