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いってくるぞ! 旅を前に意気込む大野浩さん(左)と妻の博美さん=三田市学園8
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いってくるぞ! 旅を前に意気込む大野浩さん(左)と妻の博美さん=三田市学園8
神戸新聞NEXT
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 脊髄性小児まひと交通事故の影響で、左足が不自由な大野浩さん(65)=兵庫県三田市=が、妻の博美さん(42)と4月6日、サイドカー付きバイクでユーラシア大陸横断の旅に出発する。現地の様子を約半年間、360度カメラで撮影し、ドキュメンタリーをインターネットで配信する。大野さんは「景色や食べ物、人との交流など、いろんな場面を撮りたい。日本にいる人に旅のワクワク感を体感してもらえれば」と語る。

 幼い頃から左足をひきずって歩いていた大野さん。19歳からバイクに乗り、走れる快感に熱中。仕事で資金をためては世界を訪れ、2010年までに計8回約8万キロを走破した。ざっと地球2周分の距離だ。

 感動したのは、人との出会いという。豪州では車いすの人がロッククライミングに挑戦し、砂漠に松葉づえで歩く人がいた。「障害がある自分はまだまだやれる」。旅を通して考え方がポジティブになった。しかし58歳の時、バイクを運転中に車と衝突し、左ひざを粉砕骨折。松葉づえが手放せなくなった。

 バイクに乗れないと死んだも同然…。どん底だった時、気持ちを奮い立たせたのも旅で身についた逆境に立ち向かう心意気だった。自身も年齢を重ね、明日どうなるか分からない。だから一生懸命生きたい。バイクに側車が付いた「サイドカー」に着目し、9年ぶりの旅を計画した。

 旅は4~10月で、ロシアからポルトガルへと約40カ国を往復する約4万キロ。側車には妻を乗せ、宿はその都度決める。準備を進めるうちに、応援してくれる企業5社も現れた。愛知県の電気製品メーカー「マスプロ電工」は夫妻にカメラを貸して映像を編集。同社が専用のホームページで動画を公開するという。

 1月、かつて海外で出会った友人11人にメールを送ると、旅先の各地で再会する約束になった。ロシア、スイス、ベルギー、ドイツ…。「思い出がいっぱいあるのは、死ぬ時に誰かが悲しんでくれるということ。目の前の旅を全力で楽しみたい」(山脇未菜美)

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