三田

  • 印刷
支援が必要な人について情報交換する「見守り藍隊会議」のメンバー=藍市民センター
拡大
支援が必要な人について情報交換する「見守り藍隊会議」のメンバー=藍市民センター

 高齢者の孤独死や障害者、子どもの虐待を地域ぐるみで防ごうと、兵庫県三田市の藍地区の住民が珍しい取り組みを進めている。毎月1回、地域の医師や民生・児童委員らが集まる「見守り藍隊会議」を開催。出席者全員が守秘義務の誓約書に署名した上で、見守りが必要な人の名前や住所を明かして必要な対策を考えている。

 「みなさん自由に情報交換を。その前に、守秘義務のサインをお願いします」

 23日にあった21回目の会議。冒頭、つつじが丘小学校区街づくり協議会長の今井昭夫さん(74)が和やかに切り出した。

 集まったのは地域の開業医に薬剤師、高齢者施設の職員や小中の教師ら総勢20人。「できるだけ多くの知恵を集めて見守りにつなげたい」との思いからだ。

 会議では、出席者が「気になる人」を挙げると、「その人は◯◯さん」とすかさず別の出席者が普段の様子などを分かる範囲で報告。さらに別の出席者から入院しているという情報も寄せられ、退院後の見守り方針などを決めた。このほかにも、別の高齢者や子どもについても情報交換した。

 同会議は2017年8月に始まった。今井さんが氏名の開示など一歩踏み込んだ内容にしたのは、ある障害者の母親からの相談がきっかけだった。「災害が起きたら、重度障害がある子どもを避難所に連れて行けません」

 母親の同意を得て、地域住民に障害の程度や普段の様子を知ってもらう場が必要だと判断、会議を始めた。出席者は月によって10~20人と波があるが、定着してきたという。

 昨年10月に始まった市の障害者共生協議会でも「支援が必要な人を地域で見守ろうにも、情報がないと動けない」との声が上がった。共有が難しい行政からの情報に頼らず、地域で支援が必要な人を見つけ出す仕組みとして注目される。

 今井さんは「少しずつ会議の目的を理解してもらい、参加者が広がった。高齢者や子どもも含め、異変にいち早く気づく地域を作っていきたい」と話している。(高見雄樹)

三田の最新
もっと見る

天気(5月25日)

  • 30℃
  • 20℃
  • 0%

  • 35℃
  • 15℃
  • 0%

  • 32℃
  • 18℃
  • 0%

  • 34℃
  • 17℃
  • 0%

お知らせ