三田

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マンション設立構想が進むCブロック。奥にはAブロックのキッピーモール(右)、Bブロックの商業施設付きマンションが見える=三田市駅前町
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マンション設立構想が進むCブロック。奥にはAブロックのキッピーモール(右)、Bブロックの商業施設付きマンションが見える=三田市駅前町

 三田駅(兵庫県三田市)南側の再開発で最大規模のCブロック(約1・9ヘクタール)がいよいよ動き出した。市の構想から37年を経て、市内最大級となる20階建て高層マンション(520戸)と4階建て商業施設の計画案が明らかになった。飲食店や戸建てが並ぶ一帯の地権者59人には今後、敷地の区割りや管理費の設定、ルールづくりなど課題が山積。事業化を控えた“駆け込み開業”も2年ほど前から目立ち始めており、周辺は慌ただしさを増している。

 市の商業機能は1980年代のニュータウン開発で分散化し、市は駅前でも高度化させようと82年、再開発構想を打ち出した。

 Cブロックは2005年から地権者らが集まり、市の派遣するアドバイザーから事業の進め方などを学んできた。が、規模の大きい再開発はリーマンショックの影響で見合わせに。協議開始から10年を経て、ようやく準備組合を発足させた。

 一気に動き出すと、水面下での商戦も活発化し始めた。ブロック内の商店街には、地権者に土地を借りた業者らが居酒屋やカラオケ店を相次いで出店。事業が始まると全て解体されるが、新たに建設される商業施設に進出するための足掛かりになる可能性がある。

 ただ、以前からこの地で商店を営む男性店主には「区割り交渉に割り込まれた」との思いもにじむ。「これで自分たちが不利になってしまうと、たまったもんとちゃう」

 小売店の女性は「まだ10年先だと思ってたから心の準備ができていない」と胸のうちを明かす。「商業施設のテナントになると、今まで通り客が来てくれるのか、管理費が払えるのか…」。マンションの居住ルールについても「大切なペット3匹は一緒に入れるのか」と心配する。

 一方で、テナント業の男性は街の雰囲気が一変することへの不安を抱えつつも、再開発で未来をつなぎたいと語る。「さみしくなっていく市街地を見てきた。多少の犠牲を払ってでも子どもたちのために三田をよくしてあげたいんや」

 地権者は商店主のほかにも、駐車場の貸主や宗教法人支部の運営者、空き地の持ち主などさまざま。準備組合の男性幹部は言う。

 「何十年も近隣づきあいしてきた仲間同士で、もめたくはない。全員が納得するのは厳しいかもしれないが、一人一人の意見を聞いて、できるだけ希望に近づけたい」(山脇未菜美)

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