三田

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市が活用を勧める「風の広場」。交通量が多く、園児の遊び場としては敬遠する声も=三田市三輪2
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市が活用を勧める「風の広場」。交通量が多く、園児の遊び場としては敬遠する声も=三田市三輪2
マンション駐車場の屋上に設けられた園庭で遊ぶ子ども=三田虹の子保育園
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マンション駐車場の屋上に設けられた園庭で遊ぶ子ども=三田虹の子保育園
神戸新聞NEXT
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 保育施設の外で活動中の子どもが死傷する交通事故が全国で相次ぎ、兵庫県三田市内でも保育施設の管理者らが対策に追われている。中でも近年、待機児童対策でできた小規模保育園の6園は園庭がないため、公園での外遊びや散歩に出掛ける機会が多い。国は事故を受けて車の交通量や工事現場などを点検するよう通達したが、施設側からは「注意するだけでは暴走運転に対応しきれない」との声も上がる。(門田晋一)

 厚生労働省の保育指針は、子どもの社会性を育むために保育施設の園外活動を必要とする。園庭のない市内の6園に取材したところ、どの施設長も「地域の人に出会ってマナーやルールを身に付け、自然に接してこそ感受性が高まる」とし、園内のみでの保育は否定的だ。

 ただ、ある施設長は「園庭のある施設に比べると当然、事故に遭う可能性も高くなる」とつぶやく。「正直、園外に出すには怖さがあります」

 厚労省の基準によると、保育園や小規模園には園庭の設置を義務付けつつ、公園や神社の境内も代用できるとしている。6園も園児だと20分以上かかったり、歩道のない道路を通るしかない場所を代用地としているケースもある。

 複数の施設長が「園庭を持ちたい」と打ち明ける。だが、市街地やニュータウンは場所がなく、テナントなどの屋内施設は園庭として認められていない。

 「安全策は何度も協議しており、管理者側の対策には限界がある」と別の施設長が漏らす。各施設は既に保育士の付き添い人数を国の基準より1~3人程度増やし、経路の見守りにも充てている。交通量や工事現場についても職員同士で共有しているとする。「子どもを守りたいのはどの園も同じ。安全を突き詰めるなら、道路行政も一緒に考えてほしい」と願う。

 大津市の事故を受け、国土交通省は保育施設周辺道路の安全点検に乗り出した。今年6月中旬、三田市も安全対策の実態に関するアンケートを実施し、ガードレールや信号設置を求める声があったという。

■建物屋上に園庭確保する保育施設も

 保育ニーズが高い住宅地や市街地では園庭用の土地の確保が難しい。そんな状況の下、安全な遊び場として建物屋上を活用する保育施設が三田市内にある。

 三田虹の子保育園(駅前町)は高齢者向けマンションの中にあり、隣に建つ駐車場の2階屋上部分(約200平方メートル)を園庭として利用している。

 市などによると、一帯はJR三田駅前再開発事業のBブロックで、地権者らが特別養護老人ホームと、駐車場付きの高齢者用マンションの建設を計画。お年寄りと一緒に子どもが行き交う区画を目指して保育園を開設したが、園庭の確保が難しいことから駐車場屋上に設計し、2017年度に完成させた。

 屋上部分を園庭として使うには、2歳児以上の1人当たりで確保すべき国の面積基準がある。同園は定員分を満たした上で、高さ1・5メートルの転落防止柵を設けて安全を確保したという。

 ただ、「施設としては充実しているが、園外保育も大切」と上原千晶園長は話す。近くの公園に出向いたり、周辺の園と交流したりする時間もつくっている。

 複数の保育施設によると、市も園児の遊び場として市役所本庁舎1階外の芝生広場「風の広場」と、6階屋上にある「市民展望ひろば」の使用を呼び掛ける。ただ、風の広場はフェンスがなく、車の交通量もあるとして使用を控えさせる傾向にある。一方で展望ひろばは転落防止用のガラスがあり、安全性の高さなどから利用が多いという。

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