三田

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舌がんの治療を経て木工展を開く森忠彦さん=三田市
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舌がんの治療を経て木工展を開く森忠彦さん=三田市

 3月に舌がんの摘出手術を終えた森忠彦さん(60)=兵庫県三田市=が13~15日、ウッディタウン市民センター(けやき台1)で木工の作品展を開く。ハンドルを回すと人形やビー玉が回ったり、転がったりする仕掛けの「からくりおもちゃ」を15点ほど並べる。入院中に自分より病状が進んだ患者らと過ごしたといい、「生かされた命。何かできないかと考えたとき、頑張る姿を人々に見せることだと思った」と話す。(山脇未菜美)

 55歳のときに初孫へのプレゼントとして、からくりおもちゃを作り始めた。インターネットの動画を参考に木材をのこぎりで切って組み立て、見よう見まねで完成させる。夢中で遊ぶ孫を驚かせたいという思いで、いろんな作品に挑戦し、2015年から宝塚市のギャラリーで個展を開いた。

 定期的に個展を開いたが、17年に体調が悪くなってから疎遠に。今年2月に舌がんのステージ3と診断され、リンパへの転移も告げられた。「初めて死の怖さを感じました」。手術で舌の左半分と首のリンパを切り取って人工の舌を取り付けた。言葉を発せず筆談するしかなくなったが、リハビリで少しずつ話せるようになった。

 5年間は再発の可能性が残る。ただ、同じ病棟には気管を摘出して声を失った人や、放射線治療でつらい思いをしている人がいた。「自分は救われた方だと思う。こんなじじいでも人を勇気付けられないか」と創作活動を再開させた。

 展示する作品はハンドル操作で、複数のビー玉が歯車に乗って次々と回転したり、ガタゴトと階段を上ったり。座った状態でくるくる回る人形もあり、自由に触ることもできる。子どもたちは作品だけでなく、ビー玉を使って色当てごっこや紙の上を滑らせて楽しむといい、森さんは「今回もどんな遊び方の発想が生まれるのか楽しみ」と話す。

 無料。午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。

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