三田

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幼児教育の発展に力を注いだ甲賀ふじの歩みを紹介する切り絵=三田ふるさと学習館
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幼児教育の発展に力を注いだ甲賀ふじの歩みを紹介する切り絵=三田ふるさと学習館
九鬼隆義の命で、有馬温泉に滞在していた宣教師の女児の子守を任されたふじ
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九鬼隆義の命で、有馬温泉に滞在していた宣教師の女児の子守を任されたふじ
宣教師に英語を学び、摂津第一基督公会(現神戸教会)でキリスト教の洗礼を受ける
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宣教師に英語を学び、摂津第一基督公会(現神戸教会)でキリスト教の洗礼を受ける
女学校(現神戸女学院)の開校とともに入学したふじ。在学中には塾長も務めた
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女学校(現神戸女学院)の開校とともに入学したふじ。在学中には塾長も務めた

 最先端の保育や幼児教育を何度も渡米して学び、日本各地の幼稚園の開設や後進育成に携わった兵庫県三田出身の女性教育者、甲賀ふじ(1857~1937年)の人生を紹介する展示会「甲賀ふじ切り絵ものがたり」が、三田市屋敷町の三田ふるさと学習館で開かれている。近代的な感覚で幼児教育の礎を築いた功績を15枚の切り絵で彩り豊かに伝えている。31日まで。

 NPO法人歴史文化財ネットワークさんだ(歴ネット)が主催し、作品は市内の切り絵サークル「ヌーベルきりえ」が制作した。

 甲賀ふじは、三田藩士の家で次女として生まれ、13代当主九鬼隆義の長女肇姫の子守役となった。その後、隆義のすすめで神戸に住んでいた宣教師の下でも子守を務めながら、英語とキリスト教を学んだという。

 女学校(現神戸女学院)を卒業後は保育職に就くことを決断し研究留学のために渡米。マサチューセッツ州のケンブリッジやボストンの「保母養成所」で約3年間学び、日本人で初めて保育の資格を取得した。帰国後は、神戸、東京のほかハワイの幼稚園で子どもたちと接し、広島では幼児教育の指導にも当たった。晩年は社会貢献活動に従事して生涯を閉じた。

 展示では子どもたちの面倒を見ながら優しいほほ笑みを投げかけたり、大勢の学生に囲まれて指導に当たったりする甲賀の姿が目を引く。また、明治から大正、昭和へと時代が流れるのに応じて変化する服装や街並みといった細かな部分まで作り込んでいる。

 同館長の堺久仁子さん(67)は「男性の功績に目が行きがちだが、女性もしっかり活躍した時代。力強い女性が三田にいたことを多くの人に知ってもらいたい」と話している。

 午前10時~午後5時。月曜休館。無料。同館TEL079・563・5587

(門田晋一)

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