三田

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最新型データセンター「netXDC三田第2センター」の外観。外気を冷却に使うなど環境性能が高い=三田市内(SCSK提供)
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最新型データセンター「netXDC三田第2センター」の外観。外気を冷却に使うなど環境性能が高い=三田市内(SCSK提供)
データセンターの内部。現在はサーバーを収納する多数のラックが置かれている=三田市内(SCSK提供)
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データセンターの内部。現在はサーバーを収納する多数のラックが置かれている=三田市内(SCSK提供)
神戸新聞NEXT
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 兵庫県三田市の固定資産税収が増えたらしい-。そんな話を小耳に挟んだ。何でも、データセンター(DC)という巨大な建物が新設されたようだ。1棟で市の税収アップに貢献するとはどんな豪華なビルなのか、はたまた大きな工場か。早速取材を申し込んでみると-。(高見雄樹)

 まずは建築計画を閲覧できる市審査指導課へ。資料を確認すると、ITサービス大手のSCSK(東京)の所有と分かった。住友商事子会社の東証1部上場企業で、DCを国内9カ所に持つ。床面積の合計で業界7位の規模という。

 DCには、さまざまな企業が使うシステムのデータを保管する「サーバー」が収納されている。データが住んでいるマンション、というイメージかもしれない。テロ対策のため、詳細な場所は非公表で撮影はできないという条件で、担当者の話を聞くことができた。

■電気は10万世帯分

 最新型の「netXDC(ネットエックス・データセンター)三田第2センター」はウッディタウンの一角にあった。近くには住宅地が広がる。地上5階、地下1階建て、延べ床面積は約1万4千平方メートルだ。

 内部には、サーバーを置く「ラック」と呼ばれる棚が並ぶ。高さ約2メートル、幅50センチのラック内部は、最大で45段に分割できる。フル稼働すれば全館で1500台になるという。

 サーバーが消費する電力と、サーバーを冷やす空調に使うため、同センターが使う電気は一般家庭10万世帯分。約4万7千世帯の三田市を軽く上回る。免震構造で、停電でも72時間連続で稼働する自家発電機を備えるほか、外の空気を冷却に使って消費電力を抑える仕組みも取り入れた。

 元々あった損害保険会社の建物をSCSKが2006年に買い取り、2年かけてDCに改造した。その敷地内に巨大な新棟が昨年12月に完成。合計床面積は3万5千平方メートルに上る。

■大都市から50キロ圏内

 「DCの立地には二つの条件があります」と、同社センター基盤部の森田隆夫副部長が教えてくれた。

 一つは大都市の中心部から50キロ圏内にあること。都市部に拠点を置く企業とは光ファイバーで情報をやりとりするが、50キロを越えると100分の1秒単位でデータが遅れるという。三田は大阪から直線距離で40キロ、神戸から20キロ程度だ。

 二つ目は自然災害の影響が少ないこと。山を削った地盤は固く、海抜230メートルで津波や水害のリスクは低い。三田はどちらの条件もクリアした好適地。住宅地や駅に近く、人材確保でも有利だという。

 森田さんは「東日本大震災以降、西日本にバックアップ拠点を確保する企業が急増した。中でも関西の需要は高まっている」と話す。同センターでは現在、そうして新たに同社と契約した企業の関係者がひっきりなしに出入りし、サーバーの設置作業を続けている。

■事業費、税額は非公表

 大切なデータを守るため、頑丈な建物に予備の電源やシステムを張り巡らせた同センター。総事業費は相当な額に上るはず。

 同社センター戦略企画部の片桐真理子課長に聞くと「残念ながら、公表していません」との答え。約100人の従業員が24時間態勢で勤務する。

 では、土地や建物、内部の機械設備にかかる固定資産税収はどれくらいなのか。市税務課は「法人情報なので、個別企業の税額は答えられない」とする。

 今月17日に市議会で可決された本年度の一般会計補正予算には、高齢者世帯の住宅改造助成金や下水道管の修理などが盛り込まれた。これらの事業に必要な市のお金は約3600万円に上り、市は全て固定資産税収の増額分を充てる。多くは同センターの新設によるものとみられている。

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