三田

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無償でマニ50形の塗装修理を行う兵庫昭和会のメンバー=神戸市中央区
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無償でマニ50形の塗装修理を行う兵庫昭和会のメンバー=神戸市中央区
1983年当時に国鉄で採用されていた「青15号」の色見本(左)と、塗料メーカーが再現した色見本
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1983年当時に国鉄で採用されていた「青15号」の色見本(左)と、塗料メーカーが再現した色見本
塗り直しが決まったマニ50形=はじかみ池公園
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塗り直しが決まったマニ50形=はじかみ池公園

 はじかみ池公園(兵庫県三田市あかしあ台5)に展示され、老朽化を理由に今年3月に三田市が公開中止にした旧国鉄時代の数少ない荷物車「マニ50形」について、有志の塗装業者たちが無償で外板を修理すると市に名乗り出たことが分かった。このほど合意に至り、4日から工事に着手する。現役時代の「暗めの青色」に塗り直し、市も見学用設備を改修することで、年内の公開再開を目指す。(門田晋一)

 修理するのは、塗装業者らでつくる県塗装工業協同組合の青年部「兵庫昭和会」。50歳未満の17人が会員として所属し、地域貢献の一環で塗装ボランティアを各地で手掛けている。

 きっかけは本紙のニュースだった。神戸市中央区の塗料卸店「高山商店」に勤める会員の梶谷尚正さん(43)=三田市=が3月、紙面で公開中止を知った。「何か手伝えることはないか」。すぐメンバーに相談し、市にマニ50形を無償で塗装したいと持ちかけたという。

 外板はどこかの時点で本来の青色から緑色に塗り直されており、塗料が剥がれて大きなさびも目立つ。メンバーは市と協議する中で、マニ50形の色は国鉄指定の「青15号」だったと知り、現役時代の83年に日本国有鉄道工作局が作った「国鉄車体関係色見本帳」を発見。それを基に塗料メーカー4社に調色を依頼して再現にこぎつけた。さびや塗膜は手作業で削った上で全体を塗り直すことで8月、市と正式に合意した。

 市によると、同会の修理の後、市も車両横に備える見学設備を改修するという。車体の北側にあるれんが造りの足場に、車いすでも上れるようにスロープを設置。老朽化した南側の木製デッキは撤去して車輪や台車を見られるようにするほか、ドアにつながる階段を設けて中に入れるようにする。車両内部の公開時期は未定だが、工事は年内に完了させる方針という。

 市の担当者は「本当に感謝している。多くの人から愛される車両になってほしい」と感慨深げ。梶谷さんは「少しでも地域の役に立てるのはうれしい」と誇らしげだ。同会長真岡良光さん(44)=姫路市=は「再び子どもの遊び場として輝きを取り戻したい」とし、公園内でマニ50形と連結している「車掌車」の補修にも協力したいという。

 塗り替えは今月4~6、12、13日(14日は予備日)。期間中、同公園の駐車場は利用できない。

【マニ50形と三田市】マニ50形は貨物輸送とは別に小口の荷物を運ぶ車体として1977(昭和52)年に誕生。86年に国鉄が宅配業界に敗れて運行をやめるまで236両が製造されたが、現存する車体は少ない。三田市内では住宅・都市整備公団(現UR都市機構)が引退車両と車掌車「ヨ8000形」を所有し、市が持つ蒸気機関車「D51(デゴイチ)」と計3体を公園内に並べ「夢サンディ号」の愛称で親しまれる。94年に市がマニ50形を譲り受け、毎年3~11月に内部を遊び場として公開していたが、車体や見学設備の劣化が激しいとして今年3月に無期限の公開中止を決めた。

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