三田

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三田駅前に設置されている防犯カメラ=三田市駅前町
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三田駅前に設置されている防犯カメラ=三田市駅前町

 駅や商業施設、マンションの玄関…。至る所に設置され、私たちをじっと見つめる防犯カメラ。正確な統計はないが、その数500万台と言われる。日本で増え続ける「目」、気にしたことはありますか?(山脇未菜美)

 「ヨーイヤサージャ」「エッサッサ」

 4日、兵庫県三田市北西部の大川瀬。収穫前の稲穂が揺れる山村に、元気な掛け声が響いた。この日は地元の神社の秋祭り。氏子ら約30人が真っ赤な布団だんじりを引いて地域を巡った。が、休憩中、一人の男性(62)がビール片手に嘆いた。

 「昨日、祭りの準備で神社のそばに車を置いていたら盗みに遭ったんや。たった1時間の隙にやで」

 男性は3日午後4時ごろ、神社の社務所横トイレに車を駐車。約1時間後に戻ると、助手席の窓が粉々に割られ、財布や通帳が入ったかばんを盗まれていた。近くに防犯カメラはなく、犯人はドアに触れていないと見られ、痕跡は残っていなかった。

 大川瀬は三木、加東、丹波篠山市に隣接し、山に囲まれて田園が広がる集落に250世帯525人が暮らす(9月末時点)。少子高齢化による人口減少で「人の目」も減る中、防犯カメラはほとんどないという。

 防犯カメラの効果はめざましい。6月、大阪府吹田市の交番前で警察官が刺されて拳銃を奪われた事件は、周辺のカメラの映像を追う捜査で容疑者を逮捕。死角の減った都市部では窃盗や空き巣が年々減っているという。

 「今後、防犯カメラがない過疎地域が狙われる可能性は十分にありますね」とは捜査関係者。9月に山梨県のキャンプ場で行方不明になった女児は、今も防犯カメラの手がかりもなく捜索が難航している。死体が山間に遺棄される事件も後を絶たない。ただ、過疎地に防犯カメラを置くのは費用効率が悪く、設置する難しさがあるという。

 「知ってるもんばっかりで、不審者がいればすぐに気付くと思っていた…」。男性の言葉に、一見のどかに見える暮らしに膨らむ不安と、ジレンマを思った。

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